富張 瑞樹

准教授

Mizuki Tomihari

研究テーマ

犬悪性黒色腫に対する新規ワクチン療法・バイオマーカーの開発
家族性肥満細胞腫を疑ったフレンチブルドッグ家系に対する遺伝学的検討
スイマーパピー症候群を呈したラブラドールレトリーバーに対する検討

My Dream

犬猫の難治性疾患(メラノーマ、肥満細胞種)を完治させたい!

所属・担当

グローバルアグロメディシン研究センター/獣医学研究部門

研究域獣医学研究部門/臨床獣医学分野/伴侶動物獣医療学系

動物医療センター/伴侶動物診療科

獣医学教育国際認証推進室/スタッフ

学部(主な担当ユニット)

獣医学ユニット

大学院(主な担当専攻・コース)

畜産科学専攻動物医科学コース

研究分野 外科学, 手術学, 臨床腫瘍学, 分子生物学, 遺伝学
キーワード メラノーマ, 肥満細胞種, スイマーパピー, Treg(制御性T細胞), 家族性疾患, 免疫寛容, 腹腔鏡

研究紹介

  1. 犬悪性黒色腫に対する新規ワクチン療法・バイオマーカーの開発
    DC-HIL(免疫寛容に関連する膜タンパク質)に着目し、これが犬の悪性黒色腫細胞に発現していることを確認した。また悪性黒色腫の腫瘍関連抗原ペプチドワクチンと、抗DC-HIL抗体とを組み合わせることで、一定の抗腫瘍効果をもたらすことを確認した。新規治療法、ならびにバイオマーカーの開発としてさらに検討中である。
  2. 家族性肥満細胞腫を疑ったフレンチブルドッグ家系に対する遺伝学的検討
    来院したフレンチブルドッグ家系に肥満細胞腫の集団的な発症を認めた。これらと遺伝学的に全く異なる肥満細胞腫罹患犬(対照群)において、DNAマイクロアレイ解析を行ない、症例群に特徴的な13種の候補遺伝子を認めた。原因遺伝子の検索として、さらなる検討を継続中である。
  3. スイマーパピー症候群を呈したラブラドールレトリーバーに対する検討
    犬において、幼少期に起立困難となり、スイマーのようにばたばたと手足を動かす疾患が報告されている。帯広畜産大学に所属するレトリーバー犬や、北海道盲導犬協会でのデータを基に、遺伝学的、栄養学的、臨床的な検討を行い、原因追求、ならびに病態の解析を行っている。
メラノーマ細胞
肥満細胞腫細胞
腹腔鏡手術
術中写真

現在取り組んでいる研究テーマ一覧

  • 犬悪性黒色腫に対する新規ワクチン療法・バイオマーカーの開発
  • 家族性肥満細胞腫を疑ったフレンチブルドッグ家系に対する遺伝学的検討
  • スイマーパピー症候群を呈したラブラドールレトリーバーに対する検討
所属学会 獣医学会, 獣医麻酔外科学会, 獣医臨床病理学会, 動物臨床免疫療法研究会
自己紹介

東京都中野区生まれ、2009年から帯広畜産大学に着任しました。学生さんには、獣医という実学を学んでいく中で「いかに楽しんでもらえるだろうか」、患者さんや飼い主さんには「最も良い治療とは何なのか」「そのためにどうしたらよいのか」、いろいろなことを自問しつつ、日夜がんばっています。

居室のある建物伴侶動物 動物医療センター
部屋番号N203
メールアドレス tomihari atmark obihiro.ac.jp

卒業研究として指導可能なテーマ

  • 犬猫の腫瘍免疫に関連したテーマ
  • 低侵襲手術に関連したテーマ
  • 整形外科的疾患に対する新たな診断基準、治療マーカーの検索

メッセージ

東京大学にて小動物内科系診療業務と、黒毛和種牛の遺伝病解析とに携わった博士課程修了後、前任地のテキサス大学では、人医領域における悪性黒色腫に関する研究を行っていました。こうした臨床獣医師、あるいは研究者としての経験を経て、痛切に思うことは、臨床も、研究も、いろいろと本当に難しくて、しかしながらそれ以上に「面白いこと」がたくさん詰まっているものだということ。

私が学生の頃は、正直、何もわかっていませんでした。ぐうたら学生の典型例、休みがちで、遊んでばかり、今思い返しても本当に恥ずかしい限りです。ただ、それだからこそ?「今、自分自身が楽しいと感じていること」を少しでも学生さんに伝えたいと思っています。やってみたら想像以上に面白かったこと。知識やスキルが少しでも患者さんたちに役立った時の嬉しさ。ああでもない、こうでもないとアイデアをひねり出す過程。出て来た検査結果やデータに苦悩する時間。そして「?」が「!」に変わった瞬間!

楽しいと思わなければ何も続かないし、何も産みだすことはできません。そして一つのテーマに相対した一人の人間であれば、学生も教員も関係ない。同じ視点にたって、一緒に悩んで、一緒に笑って、いつか大きな成果にたどりつきたい。そんな「いつか」を夢見て、想いと時間を共有できるチームでありたいと思っています。

私にとっても、また皆さんにとっても、本学での経験が楽しく、また次の自分へ繋がる確かな歩みとなることを心から祈っています。