浦島 匡 教授 URASHIMA Tadasu

研究テーマミルクオリゴ糖の比較生化学と機能解明、高機能性乳酸菌の探索

My Dreamミルクオリゴ糖の網羅的解析から哺乳類進化の謎を解明する
研究分野 構造生物化学, 機能生物化学, 糖鎖生物学, 酪農科学
キーワード ミルクオリゴ糖, 乳, 乳酸菌, 乳製品

研究紹介

単孔類(カモノハシ、ハリモグラ)、有袋類(ワラビー、ポッサム、クオール、コアラなど)、有胎盤類(霊長目、食肉目、偶蹄目、鯨目など)の多くの哺乳類のミルクオリゴ糖を網羅的に研究し、哺乳類とミルクオリゴ糖の進化を論じてきました。ミルクオリゴ糖などの乳成分の変化には、動物が環境に適応するための生存戦略が関わっています。それを明らかにする中で、動物園や水族館で飼育する動物の乳仔に与える調合乳の開発のヒントも探っていきたいと考えています。 発酵乳のスターターとして使用される乳酸菌には、プレバイオティクスとして、食べた人の健康に関わるものがあります。乳酸菌の生産する物質の性質や機能を調査することで、高付加価値をもった発酵乳製品の開発を行っていきたいと考えています。

現在取り組んでいる研究テーマ一覧

  • ミルクオリゴ糖の比較生化学
  • ミルクに含まれる糖ヌクレオチドの構造研究
  • 乳業用乳酸菌の生産する多糖の構造解析
プロジェクト 文部科学省基盤研究(C)「反芻家畜乳におけるオリゴ糖ヌクレオチドの探索と腸管機能調整因子としての意義の解明」2016-2018年度
おいしい国産チーズの開発 2015年度-2017年度
ミルクプロテインの機能性に関する研究 2016年ー現在
学位 農学博士
自己紹介

広島県出身です。いろいろな哺乳動物の乳に含まれるミルクオリゴ糖の研究を行い、進化を論じてきました。一般向け科学本「おっぱいの進化史」(共著、技術評論社)を出版しています。

居室のある建物総合研究棟3号館
メールアドレス urashima atmark obihiro.ac.jp

所属・担当

研究域生命・食料科学研究部門/食品科学分野/食品機能学系
学部(主な担当ユニット)食品科学ユニット
大学院(主な担当専攻・コース)畜産科学専攻食品科学コース
関連産業分野 乳業, 乳加工業, 酪農科学, 食品
所属学会 日本酪農科学会(会長), 日本糖質学会, 日本農芸化学会, 日本畜産学会, 日本応用糖質科学会
学歴・職歴 1980年 東京農工大学農学部 卒業
1982年 東北大学大学院農学研究科博士前期課程修了
1986年 東北大学大学院農学研究科博士後期課程修了
1986年 帯広畜産大学畜産学部 助手
1994年 帯広畜産大学畜産学部 助教授
2003年- 現職

卒業研究として指導可能なテーマ

  • 家畜乳におけるオリゴ糖ヌクレオチドの探索と機能に関する研究
  • 各種哺乳動物のミルクオリゴ糖に関する研究
  • 多糖生産乳酸菌に関する研究

メッセージ

乳を対象とする研究分野には、乳にはどのような成分が含まれていて、それぞれがどのような働きをするのかを明らかにすることを目的とするものと、乳製品に機能性をもった成分や乳酸菌を加えて加工方法を工夫し、高付加価値をもった乳製品を開発することを目的とするものとがあります。各々の哺乳動物種で、乳成分のもつ働きは微妙に違ってきますから、そのような機能性を明らかにしていくことは、哺乳動物種の子育てと環境への適応戦略の進化を知ることにもつながってきます。乳がどのような働きをもっているのだろうかという疑問は、子供や大人の健康にとって価値の高い乳製品を開発するヒントにもなります。乳などの食品を化学的に理解するだけでなくて、生物学的な視点からもながめてはどうでしょうか。