スタッフ

足立 真実

助教

研究テーマ

犬猫の悪性腫瘍(血管肉腫)の診断・治療法の開発

所属・担当

動物医療センター 伴侶動物診療科

研究域 獣医学研究部門 臨床獣医学分野 伴侶動物獣医療学系

学部(主な担当ユニット)

獣医学ユニット

研究分野 臨床腫瘍学, 腫瘍診断学, 腫瘍治療学
キーワード 血管内皮前駆細胞, 血管肉腫, 脾臓,

研究紹介

犬猫も医学の進歩により長寿となり、腫瘍に罹患した高齢の犬猫が日々動物病院を受診しています。悪性腫瘍は不治の病とされ、人同様犬猫においても早期診断法や新規治療法を開発しようと、研究者たちは日々研鑽を重ねています。私はその悪性腫瘍の中でも、犬の血管肉腫について研究しています。犬の血管肉腫は脾臓に好発する血管内皮細胞由来の悪性腫瘍です。転移率も高く、現在のところ手術と化学療法の併用により約半年程度の生存期間が得られていますが、これ以上有効な標準的治療法はありません。血管肉腫の有効な治療法を検討するうちに、血管内皮前駆細胞(Endothelial progenitor cell: EPC)の表面抗原の強発現とそれに対する分子標的薬の有効性が犬血管肉腫において認められました。写真「EPCの分化」、「EPC表面抗原の強発現」、「EPC表面抗原に対する分子標的薬の有効性」参照。血管肉腫は血管内皮細胞由来であることから、このEPCが腫瘍化したのが血管肉腫であると仮定し、EPCを検出し標的として治療することで犬血管肉腫の早期診断や新規治療法の確立が出来ないかを研究しています。血管肉腫の犬において、腫瘍摘出前後でEPC数が減少しているところまでは確認出来ましたが、まだまだ症例数が少ない状態です。写真「腫瘍摘出前後のEPC数の変化」参照。今後もEPCの検出を継続すると共に、腫瘍の診断・治療に役立ちそうな研究を継続していきたいと考えています。“腫瘍を治す”は最終目標ではありますが、今腫瘍で苦しんだり悲しんだりしている犬猫や飼主と一緒に“腫瘍と共存する”方法を常に考え、診療や研究をしていきたいと思い、My Dreamにさせてもらいました。

EPCの分化
EPC表面抗原の強発現
EPC表面抗原に対する分子標的薬の有効性
腫瘍摘出前後のEPC数の変化

現在取り組んでいる研究テーマ一覧

犬血管肉腫における末梢血血管内皮前駆細胞(EPC)数変動の観察

関連産業分野 獣医学
所属学会 日本獣医学会, 日本獣医がん学会, 北海道獣医師会
学位 博士(獣医学)
資格 獣医師
居室のある建物 動物医療センター
部屋番号 N205
メールアドレス adachim atmark obihiro.ac.jp

卒業研究として指導可能なテーマ

犬猫の腫瘍における治療標的分子の検索
犬猫の腫瘍における分子標的治療に関する研究

メッセージ

動物医療センターでX線検査、エコー検査、CT・MRI検査(出来れば放射線治療も)を担当することになります。専門は獣医腫瘍学ですが、軟部外科学にも興味があります。どのように診療するかはこれから決めていく状態ですが、広く浅く麻酔科、外科、内科どれも経験があります。研究はまだまだこれからですが、臨床が好きなので、臨床に役立つ・臨床例を用いた研究をしていきたいと考えています。