帯広畜産大学では,文部科学省が平成19年2月15日付けで策定した「研究機関における公的研究費の管理・監査のガイドライン(実施基準)」に基づき,平成19年度より競争的資金を中心とした研究費について,大学として適正に管理して不正使用の防止に努めるため,上記ガイドラインを踏まえ,以下のとおり体制整備の充実を図り,研究費の不正使用防止に向けた取り組みを推進しております。
研究費の不正使用防止に関する規程の制定
不正使用に関する大学としての対応体制を明確にして学内外に周知するため責任体制・不正使用が生じた場合の調査体制・措置等を定めた規程を制定
研究費の種類を問わず,管理責任,不正使用が生じた場合の措置,通報・相談窓口等を定めることにより,研究費の運営・管理に係る統制環境を作出するとともに,情報伝達手段を確立することが必要と考え,「国立大学法人帯広畜産大学研究費の不正使用防止等に関する規程」を定めて体制を整備しております。

教職員行動規範の制定
公的資金により研究活動を行う研究者及び公的資金を適正に執行する立場の事務職員の倫理・意識の徹底・向上を図るため,行動規範を制定
単に研究費の問題だけではなく,構成員が共有できる,現場のリスクを反映した大学としての行動規範を作成し,統制環境を作出することが必要と考え,「研究活動に携わる者の行動指針」を制定し,周知徹底に努めております。
コンプライアンス室の設置
法令・社会通念・倫理等の遵守を推進し,不正防止計画の策定等不正を未然に防ぐ役割を担う担当組織を設置(研究費不正防止対策を含めた大学業務全般のコンプライアンスの推進を図る)
社会的要請の把握と社会からの要請に適応した組織風土作りを推進する部署の設置が必要と考え,コンプライアンス室を設置し,研究費の不正使用を発生させる要因に対応するため,不正防止計画を策定し実施しております。
研究費処理手続き等の改善
現行の研究費使用ルールと使用実態の乖離,不正を発生させる要因等を把握した上で,効果的なチェック機能を有する事務処理方法・体制を構築し,ハンドブック等を作成
実務レベルにおけるリスク対応を効果的に実施するため現状の事務処理方法の見直しと,検討結果を反映させた統一的な実務マニュアルを作成することが必要と考え,以下のハンドブック等を作成するとともに,必要に応じて随時更新して周知に努めております。
監査体制の充実
不正発生の可能性を最小にすることを目指し,内部監査部門(監査室)において監査計画の適正化を図るとともに,コンプライアンス室と連携した機動的・効果的な監査体制を構築
研究費の不正使用防止に関する取り組み(不正防止計画)の実行状況及び効果を監視する活動が必要と考え,以下の「モニタリングの在り方」に示すとおり,第1次~第3次のモニタリング体制を構築し,監査体制の充実に努めております。