農業土木と情報化社会

帯広畜産大学  辻   修

1.はじめに
 インターネット、情報インフラの整備、WWWなどといった言葉が昨今ちまたをにぎわしている。しかしはたして、何人の人がこの言葉の意味を知っているのだろうか。そして使えるのだろうか。情報化社会と呼ばれる割には、その実態を知る者はほんのごく一部であろう。そしてこんな事を話す、私自身も充分な理解者とは言えないであろう。それほどに現在の情報インフラは複雑化している。
 しかし、情報インフラを構築し、その理論と実施において情報化社会をクリエートして行く人達は別として、エンドユーザーである我々にとっては、情報インフラとは、ちょっと使い勝手の良くなった情報入手、発信、交換手段と言っても過言ではない。つまり、一昔前、情報の伝達方法として本、新聞等しかなかった時代、ラジオ、テレビジョンといった一方向ではあるが聴覚視覚に訴えるマスメディアが出現し、テレビ画像の送受信の構造を知らなくとも、我々は迷うことなくテレビをオンオフしチャンネルを自由に切り替え、かつそれを自由に録画できるなどと言う芸当ができる。そしてこれは、学校教育で教わったものではない。そこにリモコンさえあれば、誰もがテレビという複雑な機械をいとも簡単に扱えるのである。このように情報化社会の発展とは、コンピュータ操作という情報化社会の旗手、つまりある程度の知識と勉強を経てようやくコンピュータの前に座れると言った、操作技術の習得を必要とする機械をテレビのようなその構造は分からなくとも、誰にでも扱える道具に変化させることでもあると言えよう。
 現在はまさにその過渡期であり、一昔前、我々が水理計算、構造計算を大型電算機においてFORTRUNを用いて行ったような、複雑な勉強はしなくともエクセル等の表計算アプリケーションにおいて簡単に計算結果を出せる時代となった。しかし、前述のテレビと言うには、まだ至っていないのが現状であろう。
 そしてこのような時期だからこそ、我々農業土木技術者は、先陣を切ってこれらの知識を吸収しなおかつ活用していく必要があろう。そこで本日は、まずインターネットの概説を行い、次に私の所属する帯広畜産大学における情報インフラの整備状況を説明する。そして最後に農業土木関係のインターネット状況を踏まえつつ関連サイトネットサーフィン行う。

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