地理情報システムによる十勝地方の農業情報データベースの開発

−十勝地方土壌分類データベースの構築−(プロジェクトNo.P9708)

帯広畜産大学 修・菊地 晃二

千葉大学 近藤 昭彦

 

1.. はじめに

 

本研究の目的は、我が国における畑作物食糧基地である北海道十勝地方において、これまでに蓄積されてきた農業情報、特に、作物生産に関する土壌、農業気象、土地改良等に関するデータをGISを用いて一つのデータベース化し、今後の十勝地方の農業の発展に寄与することである。

昨年度は、その初年度として、GISに十勝の地形図、主に、行政界、農事組合界などを入力し、そのポリゴン上に十勝地方における25年間の農事組合別テンサイ収量の入力を行った。本年度は、これに加え、十勝管内土壌分類図(菊地:1973)を入力した。

2.. 入力方法

 

十勝管内土壌分類図をGISに入力するに当たっては、GISソフトウェア(SIS:Ver.3.1,infomatix社製)を使用した。まず、入力装置として大型ディジタイザを用い、日本平面直角座標系(12)を使用して土壌分類図を入力した。この入力したデータを既存のデータと互換性を持たせるため、ファイル変換し、異なるGISソフトウェア(MapInfo:Ver.4.1, MapInfo社製)上で作動するデータに変換した。そして、最小カテゴリーポリゴンに土壌属性データを入力した。

3.. 結果と考察

 

1GISによる土壌分類デジタル地図の表示

土壌分類図はカテゴリーが3層構造となっておりカテゴリー1では7区分、カテゴリー2では21区分、カテゴリー3では56区分と細かく分類されている。

(1) カテゴリー1については、十勝地方における土壌を黒ボク土、多湿黒ボク土、褐色台地土、灰色台地土、グライ台地土、沖積土、泥炭土の7種に区分している。これを各土壌別に抽出し表示した。(図-1)更にそれぞれ区分された土壌と同じエリアにあるてん菜集落区分図についても抽出し表示した。

(2) カテゴリー2、3層については区分の仕方が非常に小さいので、十勝地方全体で表示せずに町村別に表示した。(図-2)

(3) 十勝管内土壌分類図に掲載されている土地改良対策表による各々の土地改良法を必要とする土壌エリアを抽出し、それぞれ表示した。(図-3)

以上の結果、十勝地方全体の土壌の判別が容易になり、また、小さな区分域しかない土壌区も拡大することによって、特定のエリアにおける土壌の確認が容易に行えるようになった。


 

以上、要旨を掲載いたしましたが、詳しい土壌図等を参照されたい方は、E-mailにてお問い合わせください。(tsuji@obihiro.ac.jp)

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