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9.3 変数の状態

Command: clear [-x] pattern …

与えられたパターンにマッチする名前を,シンボルテーブルから削除する。 パターンには,以下の特殊文字を含めることができる。

?

任意の1文字にマッチする。

*

ゼロ文字以上の文字列にマッチする。

[ list ]

listによって指定する文字リストのいずれかにマッチする。もし,最初 の文字が!または^であれば,listによって指定された文 字を除くすべての文字にマッチする。たとえば,`[a-zA-Z]'というパター ンは,アルファベットの全ての大文字と小文字にマッチするだろう。

たとえば,以下のコマンド

 
clear foo b*r

は,fooという名前と,bという文字で始まりrで終わる すべての名前をクリアする。

もし何も引数を与えずにclearを呼び出すと,すべてのユーザ定義変 数(ローカルとグローバルの両方)を,シンボルテーブルから削除します。 もしclearを少なくともひとつ引数を与えて呼び出すならば,引数に マッチする可視的な名前のみをクリアする。たとえば,fooなる関数 を定義してあり,foo = 2を実行して隠してあったと仮定する。コマ ンドclear fooを一度実行すると,変数の定義をクリアし,関数とし てのfooの定義を元に戻す。2回目にclear fooを実行すると, 関数定義を削除することになる。

-xをつけて実行すると,パターンにマッチしない名前をクリアする。

このコマンドは,関数内で使用することはできない。

Command: who options pattern …
Command: whos options pattern …

与えられたパターンにマッチする,現在定義されているシンボルを一覧表示す る。利用可能なオプションを以下に示す。これらは,先頭の1文字に省略する ことはできるが,組み合わせて使用することはできない。

-all

現在で意義されているシンボルを,全て表示する。

-builtins

組み込み変数および関数を一覧表示する。これには,現在のところコンパイル されている関数ファイルを含む。しかし,LOADPATHに存在する関数ファ イルは含まれない。

-functions

ユーザ定義関数を一覧表示する。

-long

あるシンボルの型と次元を含めた,詳細な一覧を表示をする。出力結果の1列目に おけるシンボルは,シンボルとして再定義が可能かどうか,およびクリアできるか どうかを示している。

-variables

ユーザ定義変数を一覧表示する。

妥当なパターンは,上で示したclearコマンドの内容と同じである。 パターンが与えられなかったならば,与えられたカテゴリからの全てのシン ボルを表示する。標準状態では,ローカルで見ることのできるユーザ定義変 数および関数のみを表示する。

whosコマンドは,who -longと等価である。

Command: whos options pattern …

whoを参照せよ。

Built-in Variable: whos_line_format

この文字列は,表示される変数の属性についての順序を決定する。以下のコマンド を使用する。

%b

変数によって占められるバイト数を表示する。

%e

変数によって保持される要素を表示する。

%n

変数名を表示する。

%p

変数のプロテクト属性を表示する。

%s

変数の次元を表示する。

%t

変数の型名を表示する。

どのコマンドも,修飾子をとることもできる。

l

左寄せにする。

r

右寄せにする(標準設定)。

c

中央寄せにする(コマンド%sにのみ有効)。

コマンドは,以下のように構成される。 %[modifier]<command>[:size_of_parameter[:center-specific[:print_dims[:balance]]]];

コマンドおよび修飾子は,すでに説明したとおりである。 size_of_parameterは,表示に何列必要なのかを指定するものである。 print_dimsは,表示に何次元必要かを指定する。 もし次数がprint_dimsを越えるならば,次数はx-Dのように表示される。 center-specificおよびprint_dimsは,コマンド%sにのみ応用することが できる。print_dimsに負の値を指定すると,どんな場合でも全ての次元 を表示するようになる。 balanceは,次元文字列を表示するオフセットを指定する。

標準状態のフォーマットは, " %p:4; %ln:6; %cs:16:6:8:1; %rb:12; %lt:-1; " である。

Built-in Function: exist (name, type)

nameが変数として存在すれば1,OctaveのLOADPATHにある関数 ファイル(name`.m'を付加したもの)であれば2,Octaveの LOADPATHにある`.oct'ファイルがあれば3,組み込み関数であ れば5,ディレクトリ名であれば7,組み込み変数であれば101,組み込み定 数であれば102,(コマンドラインから入力された)ファイルに関連しない 関数であれば103を返す。

それ以外は0を返す。

この関数は,nameで呼び出される通常のファイルがOctaveのLOADPATH に存在するならば2を返す。もしファイルの他の種類について情報が欲しいなら ば,かわりにfile_in_pathおよびstat関数を適当に組み合わせる ことになる。

オプション引数としてtypeを与えるならば,特定の型に該当する名前に ついてのみチェックする。typeには,以下の値を指定できる。

`"var"'

変数についてのみチェックする。

`"builtin"'

組み込み関数についてのみチェックする。

`"file"'

ファイルについてのみチェックする。

`"dir"'

ディレクトリについてのみチェックする。

Built-in Function: document (symbol, text)

symbolに解説文字列textをセットする。

Command: type options name …

関数を参照する各々のnameの定義を表示する。

通常は,nameがユーザ定義あるいは組み込み関数かどうかも表示する。 この挙動を抑制するには-qオプションを使用する。

現在,Octaveは明らかにコンパイルされた関数のみを表示する。なぜならば, プログラム文を再生成するための関数の内部表現を使用するためである。

コメントは表示されない。これは,現在,Octaveのパーサが関数ファイルのテ キストを内部表現へと変換するとき,コメントを捨てるからである。この問題 は,将来のリリースで修正する予定である。

Command: which name …

各々のnameの型を表示する。もしnameが関数ファイルにより定義 されているならば,ファイルの完全な名前も表示する。


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