開講科目 学部

日本文化と異文化(前期開講)

授業概要

 「国際化」は今日、時代を証言する言葉となった。しかし私たちは、外国の文化についても日本文化についても、思いのほか知らずにいることが多い。この知識の空白を、本授業で埋めたい。
 「文化」という言葉にはいろいろな意味があるが、ここではひとまず文化人類学が言う最広義の意味と了解してもらいたい。文化人類学では、自然に対する人工物の全体を「文化」と呼ぶ。その意味で「文化」には、狭義の文化(美術・音楽・文学等)はもちろん、政治・経済・社会から、宗教・思想まで含まれる。
 政治・経済・社会・文学については、それぞれ関連する授業が開講されている。それゆえ本授業では、以上のうち「宗教」と、文学を除く狭義の「文化」を扱う。
 宗教については可能な限り広く扱うが、狭義の文化については演劇、建築を扱う(美術については3期開講の「比較美術史」に、思想については3期開講の「社会思想」に譲る)。

授業計画

    ア、世界の宗教

  1. キリスト教とヨーロッパ―イエスとは誰か
  2. イスラム教とアラブ世界―「近代化」はありうるか
  3. 上座部仏教と東南アジア―「大乗仏教」より大乗的な
  4. 儒教と東アジア―生き残る儒教思想
  5. 神道と日本の土着宗教―生活習慣の体系

  6. イ、日本と西洋の文化

  7. ギリシャの演劇―現代に生きる古典悲劇
  8. 歌舞伎と江戸の文化―「江戸時代」とはどういう時代か
  9. ヨーロッパの建築―教会堂と世俗建築の諸様式
  10. 日本の建築―仏教建築の歴史と世俗建築
キーワード

キリスト教、ユダヤ教、福音、パウロ、ルターと宗教改革、カトリック・プロテスタント、イギリス国教会、イスラム教、六信・五行、タブー、スンナ派・シーア派、仏教、上座部・大衆部、大乗仏教、四諦・八正道、功徳と生天、儒教、宗族・宗廟、礼楽、四書・五経、論語・孟子、大学・中庸、朱子学・陽明学、日本文化への影響、八百万の神、記紀の神道、自然神道、習合神道、教義神道、神道研究(国学)、明治以降の国家神道と神道系新宗教;ギリシャ演劇、悲劇と喜劇、アイスキュロス、ソフォクレス、エウリピデース、アリストパーネス、歌舞伎、江戸の文化・社会、荒事・和事、時代物・世話物、義太夫節、ギリシ建築ャの三様式、ロマネスク・ゴシック様式、ルネサンス様式、新古典様式、アール・ヌーヴォー様式、アール・デコ様式、仏教建築、堂・塔・門・装飾、城郭・世俗建築、書院造り