派遣学生による実習記録

フィリピン実習記      (文責:堀江)

育種班  梶間・堀江

派遣先

DTRI(Dairy Training and Research Institute)

ホームステイ先

Dr. Bautista(梶間) Ms. Ioni(堀江)

主な仕事

過去一年間に搾乳の終了したDTRI農場の乳牛について、総乳量を求める。それによって、どの乳牛が優れているのかを判断する基準にする。その方法として、毎日の乳量を累積して、総乳量を出す方法と、決まった日に乳量を測定し、総乳量を推定する方法で、差異が見られるかを検証する。

仕事面

上記のような内容のため、私たちの班は、毎日パソコンと向かい、ひたすらデータの処理をしていました。これによって日本における乳検のようなシステムが果たしてフィリピンでも行えるのかどうかを考えていました。 また、私は、毎日の乳量から算出する方法の担当だったため、入力したデータを基にフィリピンの(DTRI)乳牛の泌乳曲線を作ってみました。この結果、わかったことは、定期的な検査でも総乳量をおおよそ知ることができるということ。また、この方法だと同時に乳脂肪量やタンパク質量も測ることができるので有効であろうということです。しかし、フィリピンの乳量は、まだまだ少なく、また、搾乳期間も目標とする305日に届かないものも多くいました。その原因として、まだまだ品種改良の必要があるということと、乳牛を取り巻く環境に改善の必要があるということです。個体ごとの飼料管理や病気に対する予防などがまだまだ足りないということが解りました。    (実際に作った泌乳曲線↓)

生活面

私のステイ先は、DTRIで働いているアイオニさんの家でした。彼女は一人暮らしをしていました。私は、大体いつも7時に起きるという生活をしていましたが、彼女は、毎日4時くらいに起きていたらしいです。彼女は、あまり料理をする人ではなく、外食が多かったです。フィリピンの食事は、思っていたよりもすごく食べやすかったです(一部を除く)。向こうは肉料理が多いせいか、さっぱりした料理は、少なかったです。しかし、味自体が辛すぎるとか、クセが強いということはありませんでした。私は、好き嫌いが多いほうですので、食べ物が合わなければ、バナナを食べて過そうと覚悟していたのですが、心配したほどではなく、むしろ好き嫌いが減ったような気がします。暮らし全般が、日本とまったく違うので、戸惑いが多々ありましたが、何とかなるものだと思いました。大抵のことはすんなり解決します。

アイオニさん宅にステイ UPの学食での昼食

 

実習日誌

マニラについて、多少の戸惑いがあった、一週間の活動について反省等を交え、抜粋して記述することにします。

8月23日火曜日

 実習内容マニラに着いてすぐ、ホテルにチェックインを済ませ、JICAマニラ事務所に行った。そこで行われたオリエンテーションが今日の主な実習内容である。 オリエンテーションの内容は、健康面での注意、安全についての注意が中心だった。健康面では、日本で聞いていなかった、腸チフスやアメーバ赤痢に注意するように言われた。また、仕事が動物に近づくことがあるので、狂犬病についても十分に注意するように言われた。生水や生物を食べないことはもちろんのことであり、野菜サラダやカットフルーツさらに氷などは食べないようにとの指導があった。 また、日本にいる以上にうがいや手洗いを心がけ、体調が悪くなったら無理をしないこと、すぐに知らせることが要点であった。前日の東京でのオリエンテーションでもこれらのことは言われていたので、かなり心配になった。 そして、全員に携帯できるアルコールジェルが配布された。 その他、暑いのでミネラルウォーターを常備しておくこと、昼の蚊は、デング熱、夜の蚊は、マラリアを媒介するので、虫除け対策に留意するように指導があった。安全面での指導は、財布を分ける、大金を持ち歩かない、貴重品の管理をしっかりする、さらに、戸締りをきちんとすることである。 もしも事件等に巻き込まれたら、絶対に抵抗しないこと、危険な場所には近づかないこと、デモやケンカを見に行かないことなどであった。所長さんの話では、「見ることがとにかく大切です。見て感じたことを伝えてほしい。 そして成功の鍵は、コミュニケーションです。現地、ホームステイ先でたくさんコミュニケーションをしてください。」とのことだった。

 所感,反省等:前日の東京でのオリエンテーションに続き、再度の健康、安全についての指導だったため、そんなに危険なところなのかと、かなり心配になった。今回は、短期派遣なので、一度、病気に罹ってしまうと、ほとんど活動が出来なくなってしまうのがとても心配だ。しかし、JICAの人も決して脅しで言っているのではなく、実際に、青年海外協力隊で10人着任しとしたら、そのうちの2人ほどは、入院するくらいの頻度で病気になっているそうなので、過剰に心配するくらいがいいのかもしれない。夕食時に、若林さん(調整員)と、「このプロジェクトは、JICAではどんなふうに思われているのですか?」(学生)、「どうなるんだろうね〜。って思われています。」という会話があった。初めてのことなので、すべてがやってみなければわからない状態。自分たちが次の年にどこまで残せるか楽しみな反面、自分たちに来年からのプロジェクトの有無までかかっているというプレッシャーも感じつつ、一日目は終わっていった。

フィリピン料理での歓迎会

 

8月25日木曜日

実習内容:今日は、明日からの実習に向けての全体のオリエンテーションと個別のオリエンテーションが主な実習内容だった。朝からDTRIの事務所に行き、フィリピンの酪農の状況を聞いた。フィリピンでは、牛乳の需要はあるが、供給量が足りていないため、多くを輸入に頼っている。 その額は相当なものとなり、国にとってもかなりの負担になっている。そこで、酪農家を増やそうというのがこのプロジェクトの概要である。 現在の酪農家は、飼養頭数も少なく、そのため、酪農を副業としている農家が多い。 酪農を儲かるビジネスとしてやってもらうためにも、乳量を増やしたり、市場を整えたりすることが求められている。特に、即効性のある技術(飼料の改善、飼育環境の改善)を普及させていきながら、遺伝的に優れた形質を持たせる改良ができるようなデータ集めの段階であると言っていた。 フィリピンで牛乳が市場に行くまでのプロセスは、まず、各農家で搾られた牛乳が、6つある組合に集められ、検査を受ける。 そして、集められた牛乳は、次にKKMI Plantに持込まれ、再度、検査を受ける。検査結果により引き取り価格に差をつけ、品質を向上させようとしていた。個別(班別)のミーティングでは、フィリピンの育種改良の事情を聞いた。フィリピンは暑いため、ホルスタインは適さない。よって、ほぼすべてが、サヒワールとホルスタインの交雑種である。 しかし、今はまだ、それらの乳牛のデータを集積している段階であるとのことだった。

所感、反省等:オリエンテーションは、もちろんすべて英語でなされたので、時折、通訳の方とジョバウさん(責任者の方、日本で学んだことがあるため、日本語がある程度わかる)が日本語でも説明してくれたが、わからないところも多かった。繰り返し聞くうちに、何とか明日からの仕事の背景が分かったような気がする。 今日からホームステイに入るが、なかなかのカルチャーショックを受けた。 ステイ先のアイオニさんと日本語や自分の生活のことなどについていろいろ話すことが出来て良かった。 もっと英語が話せたらいいのにと痛感した。 でも、何とか言いたいことは通じたと思う。自分の家のアパート代を教えたら、すごく高いと言われた。 それで、都会は、もっと高いといったら、さらにびっくりされた。やはり物価の違いには、いつも驚かされる。こちらでは、書いてある値段にゼロを一つ付けるくらいが日本の感覚に近いらしい(例えば、500ペソ持っていたら、5000円持っているくらいの感覚でいい)。

全体のオリエンテーション

繁殖班と合同での打合せ

 

8月26日金曜日

実習内容:今日から各チームに分かれての作業に入る。これから二週間が実際の作業期間だ。 DTRIは、UPの中にあり、土日には電気が来ないため、土日は休みのようだ。その故実際作業できるのは、10日しかない。DTRIでは、毎週、水曜日と金曜日に雄牛から精子を採取しており、今日がその日だった。 採取された精子は、採取した後、溶液(グリセロール、糖分等)と混ぜた後、および液体窒素で凍らせ、解凍した後、の3回顕微鏡で検査される。少しだけ作業を手伝い、顕微鏡でのぞかせてもらった。 最後の検査で二つは基準に引っかかり、使用不可になっていた。ここで使用している方法の他に、rapidly method という方法のほうが良いとのそうだが、出来る人がいないと言っていた。また、DTRIで今まで蓄積してきたデータ資料を見せてもらいながら、良い牛を評価する基準として、総乳量や総乳脂肪量などの計算の仕方を聞いた。今までは、毎日の変化をデータとしていたが、今では、決められた日だけ検査(測定)して、補正等を用いて総量を出している。今日はじめて、シニアボランティアの引場さんにお会いした。 そこで言われたのは、日本側からは、青年海外協力隊員、つまり仕事として来ている、また、来させているという意識が強いが、フィリピン側は、実習という意識が強いとのことで、作業以外のこともすべてを吸収して、健康第一で生活するようにと言うことだった。

所感、反省等:今日から作業ができると思っていたが、引場さんに言われたように実習という意識が強いせいなのか、一日目だからなのか、作業らしい作業はなかった。上に書いたように、顕微鏡をのぞいたことと、精液ストローの汚れを拭くことぐらいの作業であった。何もしない時間が多く、「このままでいいのかな〜」と軽い不安があった。また、反省すべき点として、計算の仕方や精子凍結の方法などの説明の時に、もっと専門知識があればと言うことだ。 ほぼすべてが英語での説明であり、もし専門知識があれば理解がもっと簡単だっただろうと思う。また、日本との技術的な違いも分かっただろう。今日は、濃厚飼料班が午後から来て、サンプルを砕く作業をしていたので、少しだけやらせてもらった。他の班とのメールから察すると、結構どの班も暇らしい。他の人たちも、ぎちぎちに働くという意識があったであろうから、余計、暇に感じるのかもしれない。もしかしたらフィリピンと日本とでは、働き方が違うのかもしれない。1

 

8月27日土曜日

実習内容:今日は、三好先生に同行して、濃厚飼料班と粗飼料班を訪ねた。 はじめに訪ねた濃厚飼料班のホームステイ先は、一般的な農家と言うことだ。人も動物(犬、猫、豚、食べるための鶏、闘鶏用の鶏)がとてもたくさん同居しているという感じで、とても賑やかな農家であった。また、そこで水牛(フィリピン語でカラバウ)を初めて見ることができた。さらに、フィリピンで使われている濃厚飼料を見せてもらった。日本と同じようにコーンもあったが、大きく違っていたのは、濃厚飼料の中に、ココナッツの粉が含まれていたことである。匂いも良く、栄養価も高いらしい。一般的に用いられている飼料素材だと言うことだった(後で知ったが、こちらではペレット状の飼料は、絶対にやらないらしい)。 訪問したとき、濃厚飼料班の隊員は、飼料を配達する手伝いに行っていた。次に訪ねた粗飼料班は、結構裕福な農家にホームステイしていた。 そこでは、豚と搾乳用の牛を飼っていた。私はここで初めてフィリピンの乳牛を見たが、日本の乳牛に比べてやはり小さく、飼育頭数も、乳量も少なかった。どちらの家でも歓迎を受け、フィリピン独特の食事をご馳走になった。こちらでは食事を出すことが歓迎の意思表示となるので、受けるほうは、どんなにお腹がいっぱいでも、箸をつけないと失礼に当たるそうだ。

所感、反省等:初めて濃厚飼料班と粗飼料班のステイ先を見ることができた。特に、濃厚飼料班のステイ先が感動的だった。広がる草地にまばらに生えているココナッツの木。 そこでのんびりと草を食べている水牛…。 まさにフィリピンの農村風景という感じだった。庭先で飼われていた鶏が、お昼ご飯に出て、美味しくいただかせてもらった。 粗飼料班のステイ先にいた乳牛の一日の乳量は、8?ぐらいらしい。やはり日本や他の酪農国と比べてとても少ないことが分かった。これは、日本での乳牛がホルスタインであるのに対して、こちらの牛は、ホルスタイン種とサヒワール種の雑種であるためであろうか。

濃厚飼料班のステイ先での昼食

笑顔が素敵なアイオニさん

8月28日日曜日

実習内容:今日は、ばらばらの任地に行っていた学生が集まって、ナソブビーチという海岸に行った。行きの車では、車によってしまい、あまり元気でなかったが、海岸に着くと元気になった。 イメージよりは、きれいでなかったが、さんさんと降り注ぐ太陽に焼かれながら、大いに海を満喫した。 昼食は、焼き魚と豚肉、サイコロ切りにされたトマト、ゆでたそのままのナスとオクラ、というシンプルなものだった。こちらでは、なかなか野菜を食べる機会がなかったので、久しぶりの野菜がとても美味しく感じられた。食べてはいけないものリストの中に、生野菜(特に、サラダ)があったが、まぁ〜大丈夫だろうと言うことで大いに食べた(こちらの食べ物は、何故か甘いものが多く、また、油っぽいものも多い)。 また、海で見つけた貝も焼いて食べてみた(この日誌を書いている29日午後3時現在は、まだおなかは平気である)。 今日は、NationalHero’s Day という休日で、明日は、振替休日らしい。“らしい”というのは、こちらではぎりぎりまで振替休日を休みにするか、しないかを話し合うらしく、まだ分からないからだと言っていた。

所感、感想:楽しかった。椰子の実ジュースを飲んだり(あまり好みでなかった)、変わったお菓子を食べたり(日本のラクガンみたいな菓子でもっと美味しい)した。 帰り道に、カルデラ湖の見えるスターバックスによったが、トイレに紙と便座があって、すごく感動した(こちらはない場合が多い)。明日から仕事だと意気込んでいたら、明日は休みだと言われてしまった。

車酔いでダウン

ビーチでの昼食 そのままゆでた茄子

 

8月29日月曜日

実習内容:今日は、Bautistaさんの家で、お昼ご飯をいただくことになった。すき焼にしようと言うことで、梶間さんとBautistaさんと一緒に作って食べた。豚肉ではあったが、ちゃんとすき焼だった。 午後に副学長と三好先生がDTRIのオフィスに来ておられた。夕方、ミルクチームが来ていたので、一緒に、ミルキングパーラーに行き、搾乳の様子を観察した。これがはじめてのDTRIの農場の見学となった。 7頭7頭合計14頭が搾乳できる施設だった。フィリピンでは、このような搾乳施設が5ヶ所くらいしかないらしい。日本での搾乳のときのように濃厚飼料をやるようなことはなかった。また、乳頭の洗浄の方法は、ホースで水をかけて洗うというダイナミックな方法だった。そのなかで、ミルクチームの人たちは、乳房炎のチェックを一生懸命やっていた。そのとき引場さんに聞いた話では、今、日本ではAI(人工授精)より、ET(胚移植)のほうが確実な方法として広まっているようだが、フィリピンでは、まだまだ高価で高等な技術であるためここでしか行われていないことや、今、必要なのは、DTRIの牛のデータをきっちり採って、一つのモデルを作らなければならないと言うことだった。そして、そのデータを大きくして、さまざまに活用したいという狙いだ。

所感、感想:今日も休みだったので、3連休になってしまった。明日こそ仕事だ!と思い続けて、はや3日目である。 しかし、きっと明日からは仕事があるだろう。 引場さんの話を聞いて、だんだんフィリピンの酪農の状況が見えてきたような気がする。DTRIでのデータをしっかり採ることで、系統立った育種ができるようになるはずである。そのために自分たちが何かしらの手伝いができたらいいと思う。

DTRIのパーラーにて乳質班の活動を見学

 

8月30日火曜日

実習内容:今日の実習内容は、約40頭分の個体別の乳量を調べるということだった。私は、各牛の毎日の乳量を入力して、搾乳開始から、乾乳するまでの総乳量を求めることが仕事だ。梶間さん(同じチームの人)は、同じ牛のデータを今度は、定期的に乳量を測って、総乳量を推測するもので、二つのやり方で得られたデータを比較してみることが狙いのようだ。もしかしたら、エクセルを使うかもしれないから準備しておくようにと言われていたので、本を持ってきておいて良かった。 しかし、慣れないエクセルで、データをまとめてと言われても、なかなかうまくいかず、大幅に時間を食ってしまった。また、毎日の記録が書かれている台帳の字が読みづらく、大変だった。例えば、一頭の搾乳期間が、ものすごく長く、おかしいな・・・と思っていたら、同じ番号だけど、一頭はNZからの輸入個体で、もう一頭はDTRIで生まれた個体がおり、そのデータを混ぜてしまっていた。 結局この日は、2頭分しか出来なかった。

データの打ち込み

なかなか進展せず

写真もぼける

この日、日本の高校から、交換留学できている高校生の誕生日に招いてもらった。彼女は、以前、家族でマニラに住んでいたが、そのときは、ほとんどフィリピン人との交流がなかったそうだ。

8月31日水曜日

実習内容:今日も昨日の続きをした。ノートパソコンのキーボードは、打ち込みづらいので、デスクトップのキーボードを借りて打ち込みをした。これで2割り増しぐらい早くなった。 この日の午後に、青年海外協力隊としてマニラで働いている前田さんがこられた。 デスクワークを主にされているらしく、私たちの仕事を見て、さまざまなアドバイスをして下さった。今やっている、ただ個体の総乳量を出すだけではなく、こちらの牛の泌乳曲線を求めて、それを基に分析をしてみたらいいと言っていた。こちらの牛が日本の牛と同じような泌乳曲線を描くのかどうか、どういうサイクルで分娩させるのがいいのか、こちらの牛の平均乳量を出して、損失はどのくらいあるのかを調べてみる・・・など、とても参考になった。酪農の現状や、多くの問題点を話してくださり、とても有意義な時間を過すことができた。(仕事のこと以外にも、フィリピンに来て不思議に思っていたことについて答えてくれた。例えば、こちらでは、あまり野菜を食べない。それは、野菜を食べる人は、貧しい人だという意識があるかららしい。)作業自体があまり進展していない時であったので、やる気が出てきたてよかった。

所感、反省:聞きたかったことの一つに、NDAは、学校給食に牛乳を出そうという運動をしているけれど、それは子供の健康のためなのか?ということだ。私は、発展途上国のイメージでフィリピンに来たけれど、栄養が足りていないという感じではない。 むしろ甘いものがあふれている。学校であえて牛乳を出そうとする目的は、何なのだろうと思っていて、前田さんに聞いてみたら、学校給食で牛乳を出す目的は、生乳の味を覚えてもらって、国内の生乳の消費量を上げようと言うことらしい。ほかにも、フィリピンでは、乳牛の他に水牛も飼われており、水牛のミルク生産を高めようというプロジェクトもあるらしい。前田さんは、来週も来てくださるそうなので、それまでにデータを揃えて、まとめ方を聞けるようにしたい。

垣根に咲いていた花とその実

 

9月2日金曜日

実習内容:午前中は、DTRIでいつもどおりの仕事をしたが、午後には、NDAに出向き、中間報告をした。 私の中間発表は、自分のやっていることを説明し、来週しなければならない仕事の予定を言った。まだ何も結果が出ていないため、ほかの人より短かったが、来週は、もっと結果が出るはずだ・・・たぶん。きっとほかのどの班よりも地味な活動だが、この活動もきっと何かの役に立つだろうと信じて頑張ろう。その後、スタッフの人達がご馳走を出してくれ、美味しくいただいた。そのかたわらで、学生が日本料理(?)を作り、現地のスタッフにご馳走した。 作ったものは、かぼちゃの煮物と、親子丼と、豚肉のしょうが焼きと、浅漬けと、ソバである。 料理をしながら思ったことは、こちらの醤油は日本のものと違うので、どうしてもエスニックな風味をかもし出してしまうということだ。頭を悩ませていたところ、佐藤さんが持ってきていた、「めんみ」を使い何とかそれらしい雰囲気のものができた。どの料理も、こちらの人にはなじみのないものばかりだったと思うが、なかなか受けは良かったのではないだろうか(煮物や、漬物のように、野菜だけの料理はこちらにあまりない)。 ただ、抹茶オレは、あまり評判が良くなかった。私は、抹茶そのものは変わったものではないと思うが、初めて飲む人には、受け入れがたい飲み物なのだろうかと思った。

所感、反省:中間報告では、どこも自分たちの仕事の今週の成果を発表していたが、私たちの班は、まだ準備段階なので、あまり発表することがなかった。特に、私の作業は、そんなにたくさんの要素を含んでいないのでなおさらだった。 梶間さんは、データの整理の仕方や、エクセルの知識があるのですごいと思う。やりたいことがあっても、ひとりでは、データをうまくグラフにしたりできないのでもどかしい。 久しぶりに日本料理をたくさん食べた。 特に、かぼちゃの煮物を手伝ったのだが、こちらのかぼちゃはあまり味がなく、いまいちだったかもしれない。 前にも書いたが、こちらで煮込み料理といえば、必ず肉が入っている。だから、作っている最中に「Nomeet?」 と不思議そうに聞かれた。 ティーパックで飲んだ久しぶりの日本茶がものすごく美味しかった。 やはり、お茶には砂糖を入れてはいけないと思った。

中間発表会

食事会 いつも陽気なアイオニさん

 

中間報告の後、自分なりの目標を持ち、案外スムーズに活動が出来たと思っている。私たちなりに努力したことが何かに役立っていくものと信じたい。

 

現地での最終報告会

JICAマニラ事務所での報告会

 

最後に

行く前は、いろいろ不安に思ったが、帰ってくると、あんなにいろいろ考えなくても良かったと思った。 向こうの人達がとても温かく、楽しく、迎えてくれ、とても居心地が良かったからだ。 しかし、国際協力の難しさは痛感した。 国際協力で一番大切な「信用と信頼」を2週間で築くことは、なかなか難しいと思う。しかし、私たちに求められていることは、国際協力の現場を学ぶことだと思うので、その点はしっかり見ることができたと思う。

 

育種班 実習書

梶間卓朗

※エクセル利用の計算方法に関わる補足分

『乳牛の成績を求めることによりその父牛の能力を評価し、さらには最も有効であるホルスタインの血統割合を知る』

第一段階(今回):各乳牛の成績

○過去に搾乳され、前任隊員によってテストが行われた個体について、データの整理・リスト化を行った。 

1.各テスト実施日のAM/PMそれぞれの[乳量]と[脂肪率・無脂乳固形分率・タンパク質率](%)から[脂肪量・無脂乳固形分量・タンパク質量](kg)を算出。

2.計算(Test Interval Method)により、各テスト間の乳量、脂肪量、無脂乳固形分量、タンパク質量を算出。

3.搾乳開始から305日目までの総乳量、総脂肪量、総無脂乳固形分量、総タンパク質量を算出。

4.搾乳時の年齢と総搾乳日数から Mature Equivalent Factor をそれぞれの値に乗じて(資料は、Dr. Bautista 所有のものを使用につき、Factorの詳細は不明) Mature Equivalent Quantities を算定。

※これにより理論上、各個体の年齢差を解消し、同等の条件で能力を評価。

5.乳量、脂肪量、無脂乳固形分量、タンパク質量、それぞれについてランキング表作成。

6.各項目の順位毎に点数を加え、総合得点順に並び替えることで優秀な個体を評価。

コメント(三好)

本来のTest Interval Method では、泌乳開始と乾乳時の補正に特別の補正係数を乗じることになっています。 (参考:動物遺伝育種学実験法 朝倉書店 p18) また、上記の記述から判断すると以下のように訂正していただきたい。 3-a について

戻る