第5回派遣活動 − その3 −

現在フィリピンで行われている派遣活動について,現地からリアルタイムで報告します。下から古い順になっています。第4次隊までの活動については,「海外派遣活動」からご覧になれます。

第5次隊のその他のファイル
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第5次隊の派遣スケジュール

隊員の活動報告

 5次隊は,平日は全員が各地の農家にホームステイしています。滞在先ではインターネットに接続できません。しかし週末には,インターネットに接続可能なマニラのJOVCドミトリーに戻りますので,これからは,1週間分まとめて隊員から活動報告される予定です。

木田(引率教員)

麻本隊員の活動報告


8月16日
 今日はホームステイをさせていただくジュンさんとエレンさんの家に初めて行きました。今回は大勝隊員と2人でお世話にます。家族の皆さんは温かく出迎えていただき,私たちも早くご家族の皆さんと仲良くなり,こちらの生活に慣れたいと思います。


エレンさん宅の動物たち


8月17日
 エレンさんの家では,朝4時,夕方4時の2回搾乳を行っていました。搾乳牛は4頭ですが,2頭は乾乳近い牛で,朝のみ搾乳しているとのことでした。朝の搾乳を見せていただきましたが,搾乳後の洗浄もミルカーを分解してホースの中まで洗っており,きちんとしているように感じました。牛たちも搾乳中以外は放牧でゆったりしており,非常にのびのびとした環境という印象を受けました。

8月18日
 今日は午後に搾乳を見せてもらいました。エレンさんの家の搾乳手順は,1) ホースの水で乳頭と牛の後ろ足を洗う 2)水,ブリーチ,洗剤を混ぜたタオルで乳頭をよく洗う 3)水で洗浄 4)軽く絞ったタオルで乳頭を拭く 5)ミルカー装着 6)取り外し,ディッピングという流れでした。搾乳後のディッピングが少し遅かったりすることと,長時間ミルカーを装着している,過搾乳の点が気になりました。

8月19日
 今日は13:00からパルコンで木田先生の講義を地元の農家の方たちと一緒に受けました。また ,明日から乳検がはじまるということで,隊員6人がパルコンに集まり,乳検の説明を受けま した。

8月20日
 今日は大林さんから乳検の繁殖記録の記入方法を教わりました。エレンさんの家では繁殖の ノートの記録が何十年も前からきちんと記録されており,非常に感心しました。午後は,近くの小学校が創立記念日ということでエレンさんが小学校に連れて行ってくれま した。1000人以上生徒が通っているそうですがみんな元気いっぱいでした。

8月21日
 今日は朝の搾乳で乳検を行いました。搾乳牛4頭それぞれの乳量を測定し,昼からエコミル クを使い,乳脂率 Fat(%),無脂固形分率 SNF(%),乳タンパク率 Protein(%),乳タンパ ク乳脂率比 P/Fを求めました。エレンさんの家はP/Fの値にばらつきがあるのが気になりまし た。

麻本(乳質班)

中山隊員の活動報告


8月16日
 本日,夕方頃無事mejino家に着きました。家族の方に挨拶をしてさっそく夕ご飯。チャオ プラッタというココア味のオートミールのような料理が出てきました。マサラップ(美味しい)とは言いましたが,正直なところ僕の口に合うものではありませんでした。フィリピンの家 庭料理の後,JOVC正規隊員である田丸さんに農場へ連れて行ってもらい,酪農の状況について 教えていただきました。

8月17日
 朝の搾乳見学後,田丸さんに買い物に連れてってもらいました。そこで貧富の差や雇用の少 なさ,賃金の低さ,フィリピン人のものの考え方などなどフィリピン人が抱える問題について 話をうかがいました。フィリピンは日本人にとっては物価が安く非常に”金持ち”でいられる 国ですが,お金があるからといってへらへらとしていてはいけないと強く感じました。

8月18日
 今日は3日に1回の草の刈り取りに行ってきました。熱帯の暑い日差しを浴びながら,長袖のつなぎに首にはタオルを巻き,帽子をかぶり軍手を履いて,完全防備で行ったため滝のような汗をかきました。しかし,万全の格好にもかかわらず,夜には腕と首周りに蕁麻疹のようなぶつぶつができました。少し心配です。


Mejinoさんの牧場


8月19日
 今日は農家の問題点について実地調査をしました。具体的には,以下のような問題が認められました。 乳頭に水をかけて洗ったり乳頭を拭かないなど乳房炎にたいする知識の不足。放牧において,土地が急斜面であることや草本が生えていないことによる寝床の不足。
 田丸さんから頂いた薬を塗ったところぶつぶつが引きました。一安心です。明日からいよいよ乳検プロジェクト開始です。

8月20日
 昨日の木田先生の講義も空しく,いつもと変わらぬ搾乳風景がありました。さらに衝撃なことに,昨日のレクチャーの後にアテソニアが「この講義,前にも見たことあるよ。」と漏らしていたそうです。この人たちは一体なにがしたいのだ!と疑問でした。この環境の中でいったい僕に何が出来るのかを今週を使って考えていきます。

8月21日
 今日は1日中分析とデータの書き写しを行いました。数字と格闘をしていて少し疲れました。近所の子供たちとは仲良くなるけれど家の家族の兄弟,特に上2人とはまだあまり話せていません。

8月22日
 今日も近所の子供たちと遊びつつ,分析をしたりして過ごしました。この一週間,クラスターやメヒノ家の酪農の状況について観察をしましたが実際まだ何をしたら良いか,何が出来るのかについて何も思い浮かばない状態です。少し焦りを感じています。今回の週末を利用して息抜きをしつつ,来週からの活動についての内容を決めたいと思います。


仲良くなった子供からチュー


中山(粗飼料班)

大勝隊員の活動報告


8月16日
 ホームステイ開始。主に家族と会話。その後パルコン酪農組合へ行き,事務所の方達に挨拶。午後の搾乳の見学。家族との会話。22時就寝。

8月17日
 朝4時起床。朝の搾乳を見学。近所の男の子とバトミントンや日本から持ってきた虫取り網 で言葉は通じないが交流。手動ポンプを使い,初の手での洗濯。午後,近所や親戚の人が集ま って宴会。日曜は皆でお酒を楽しむ日らしい。

8月18日
 朝4時起床。朝の搾乳を見学。近所の男の子と虫取り網で昆虫採取。水牛(カラバウ)が引 く荷車に乗って,ネピアグラスとコーンの葉を刈りに行く。途中藤井君と遭遇。その後エレンさんに連れられてパルコンへ。そこで初めて大林さんに会いました。家に帰り家族と日本の玩具で交流。午後の搾乳で飼料サンプルを取る。早めに就寝。


働き者のカラバウ


8月19日
 朝4時起床。朝の搾乳を見学。何も手伝えていないことに焦りを感じる。午前はエレンさん とともにパルコンへ。オフィスで松島さんと古上さんに再会。情報交換。木田先生達とともに エレンさんの家で昼食。午後,木田先生の講義。その後,乳検の説明を受ける。帰宅し,午後 の搾乳。夜,麻本さんと勉強。11時就寝。

8月20日
 朝4時起床。乳房の洗浄から搾乳開始までと搾乳時間などのタイムを測定。データ収集。乳 検の繁殖データの記入開始。午後,エレンさんとジュンさんと共に近所の小学校へ。子供たち と交流。帰宅後,再びカラバウに引かれ草刈作業。午後の搾乳で時間データ計測。夕食後勉強 し,夜11時就寝。

8月21日
 朝4時起床。朝の搾乳で乳検のため,乳量測定とサンプル採取。ついでに時間データ計測。 午前藤井君と大林さん,ジュンさんと共に新しく酪農を始めた資産家の牧場を見学。帰宅後, 少ないデータを元にジュンさんに自分のしたい活動を報告し,実験を試みる。うまくいったた め,今後5日間試験的にデータを取ることにする。夜はデータ記録用紙を作り,11時就寝。

大勝(濃厚飼料班)

古上隊員の活動報告


8月16日
 今日はサリアヤ地区でフィエスタをやっているそうで,皆がホームステイ先に向かうついで に寄ってみることになりました。祭りをイメージしていたが違っていて,家に客を招いてたく さんの食事でもてなすのがフィエスタと言うものでした。ホームステイファミリーのアルマンさんの家に着くと,タタイ(お父さん),ナナイ(お母さん),娘のネネが笑顔で迎え入れてくれました。これからの活動が楽しみです。


フィリピンの普段の食事


8月17日
 今日は朝から事件が起こりました。1歳くらいの牛が横に倒れて白目をむいていました。タ タイと僕が急いで駆けつけてみると,左のお腹が張っていて指ではじくと金属音のような乾い た音がしたので僕は第四位変胃だと勘違いしてしまいました。でもこれは,鼓張症というやつ らしく,タタイはすぐにココナッツオイルを300ccくらい飲ませて体を揺すってゲップをさ せていました。そうするとすぐに元気になってびっくりでした。僕がほめると,タタイは鼻高 々に笑っていました。この自慢話はしばらく続く気がしました。

8月18日
 今日も朝から家族のみんなが行っている作業を手伝わせてもらいました。

8月19日
 今日は木田先生のレクチャーの日です。タタイもレクチャーを見たいといって一緒にサリア ヤに行くことになりました。レクチャーの後NYUUKENの説明が大林さんからあって,いよいよプ ロジェクトスタート!

8月20日
 カウカレンダーに2007年から授精(AI)と分娩(CALVING)の記録が付いているので,全てノ ートに書き写すことから始めました。簡単に終わると思っていましたが,これがなかなかの曲 者で,書いていることは書いているが,書いた本人しか分からない所もたくさんあり,タタイ に聞きながら少しずつ進めていきました。一日がかりになりそうです。

8月21日
 今日は牛の頭数と年齢をチェックすることにしました。子牛の生まれた記録はありますが, 個体識別番号がないため,ただblack,brown,black&whiteとしか書いていなくて全くどの牛 か分かりません。NYUKENより何より,まず記録を残すために個体識別をするために,耳票か何 かを導入しないと,NYUKENのためのデータすら手に入りません。何とかしなくては。


牧場の中にて


古上(繁殖班)

松島隊員の活動報告


フィリピンに来て早1週間が過ぎました。生活の変化にもようやく慣れ,毎日健康に過ごしています。


料理の道具


8月16日
 サリアヤ到着。ステイ先のジェマさんに初対面。ほかの隊員のみんなとご飯を食べたあと 突然,置いていかれ(?)活動がスタート。とまどいのステイ初日でした。

8月17日
 朝4時に起床し搾乳を見学し,夕方も搾乳を手伝わせていただきました。こちらではメリエンダという間食がありご飯の回数が多くとまどいました。水道がなくとても不便だと思いました。日本でいかに自分が水を大量に使っていたのかを実感しました。

8月18日
 今日も搾乳のお手伝いをさせていただきました。ジェマさんの親せきとニルパックというバナナのお菓子をつくりました。

8月19日
 PALCONにて木田先生によるセミナーがおこなわれました。ほかの隊員たちと久々の再会!その後,大林さんより乳検についての説明を受け,自分の活動内容について考え始めました。また同日,ジェマさんと果物畑で作業しました。

8月20日
 洗濯をしました。手洗いは全く苦になりません。ただ水道が・・。今日はとある理由からマニラへといくこととなってしまいました。

8月21日
 マニラから戻り乳検データをとるため夕方にサンプルを採取し,乳量を測定しました。これからの活動について悩みながらも進めていきたいです。

松島(乳質班)

藤井隊員の活動報告


8月16日
 今日,この1か月お世話になるフィリピン,マニラから南東のサリアヤ村Basitさん宅に到着しました。 家族,皆で温かくむかえてくれました。今日は,牧場の案内をしていただきました。


搾乳風景


すべての乳牛がサヒワール種とホルスタイン種の交雑で日本の乳牛よりも小柄でした。また,ヤシの木の生えた牧草地がとても不思議で素敵でした。


サヒワール種の牛



8月17日
 午前中,牧場の従業員の方と餌となるトウモロコシと牧草(イネ科牧草で名前は不明)を刈り に行きました。はじめての環境で慣れない部分もあり思うように活動することができませんでした。 午後は搾乳のお手伝いをさせていただきました。搾乳頭数は17頭と少なく手順も違い新鮮でした。

8月19日
 木田先生が,サリアヤ村に来られ,地元の酪農家,政府酪農開発局(NDA),DTRIの方をまじ え搾乳についての講義をして下さいました。参加された方がたも真剣で熱心に木田先生の講義 を聞いていらっしゃいました。また,この日の午後,サリアヤ村で活動していらっしゃるJOVC大林さんと今後の活動について話し合いました。自分たちのやる事の重要性に改めて気合が入りました。

8月20日
 乳検を行いました。乳量や分析結果など日本のデータとの違いに戸惑いました。これをもとにより具体的な活動を見いだせればと思います。

8月21日
 今日は,大林さんに新しくできた牧場の視察に連れて行ってもらいました。19頭を広い農地で飼っている牧場で牧場主の方は酪農が本当に好きなようでした。はじめてブラマン種(肉用種)を見ることができ感激しました。

藤井(育種班)

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第5次隊の派遣スケジュール