第4回派遣活動 - その7 -

現在フィリピンで行われている派遣活動について、現地からリアルタイムで報告します。下から古い順になっています。以前のものについては下のリンクからたどってください。

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第4次隊の派遣スケジュール

9月2日(日) 今日の報告

 昨日で引率教員としての実質的な役割は終えておりますが、今日、午後にマニラを発つ飛行機に搭乗し、定刻より少し早く19時すぎに成田空港に到着してようやくひと息つくことができました。

 明日の午後に私は帯広に戻りますが、学生隊員達は一昨日の中間報告会での検討内容をふまえ、いよいよ明日から本格的な活動を始めることと思います。短期間ではありましたが、今回の第4次派遣隊に引率教員として参加することができ、私自信にとっても大変勉強になりました。お世話になったJoBau氏をはじめDTRIスタッフの皆さん、JICAフィリピン事務所、UP、NDA、正規隊員の方々、引場氏にもこの場を借りてお礼申し上げます。また、学生隊員達の残りの活動期間中、何卒よろしくお願い申し上げます。

 学生隊員達にとっては、今ちょうど全日程の折り返し地点です。この後も楽しいことだけではなく、苦しいこと、困ったこと、様々あると思いますが、色んなことを吸収し、元気に、頑張って、充実した活動を続けてください。各隊員の成果を期待しています。

 以上で、私の引率教員としての報告を終了いたします。

 なお、9月中旬に木田先生が、引率教員として、フィリピンに行くまでの間は、学生隊員自らが、近況を報告するように指示しています。


写真1.
名残惜しみつつ、機窓からルソン島をながめました。

写真2.
機内からみた夕日。もうすぐ日本に到着です。

報告:引率教員 河合正人

 

9月1日(日) 今日の報告

 今日、明日の土日、学生隊員達のスケジュールでは休日となっています。私も今日は、スケジュール上休日でしたが、明日には、もう帰国してしまいますので、午前中UPの家畜飼養施設を見学させていただきました。放牧地、というより学内で草の生えている場所にBrahman種およびBrahman×SahiwalのF1繁殖雌牛群が子牛とともに約40頭放牧されており、管理人1名ないしは2名が常時横について監視していました。牧柵などはほとんどなく、その場所の草がなくなれば次の場所に追って行く、いわば学内を遊牧しているような飼い方でした(写真1、2)。育成牛群はパドック内でネピアグラスを青刈り給与されていました(写真3)。DTRIで飼養されていたウシ達が無細切で給与されていたのに対し、ここでは40~50cm程度の長さにカマで切って与えられていました。以前は繁殖雌牛群もパドック内での青刈り給与飼養だったそうですが、頭数が増え、採草地が限られているために最近「遊牧」を始めたそうです。また、5頭ほどですが牛舎周辺で在来馬が繋牧されていました(写真4)。

 見学後、Los Bañosをあとにしてマニラに移動しました。中間報告を終えた後、学生隊員達はそれぞれホームステイ先に戻っておりますが、Los Bañosに滞在している田原隊員の息抜きも兼ね、また、ウシ以外の動物にもふれながら、僭越ではありますが栄養学・行動学の特別レクチャーをマニラ動物園で行いました(写真5)。フィリピン在来ヤギやフィリピンジカおよび体高が40cm程度しかない豆ジカ(写真6)にも、粗飼料としてはネピアグラスが青刈り給与されていました。他の草食動物にもおおむねネピアグラス主体のエサが与えられていました。爬虫類が多く展示されている動物園でしたが、類人猿も比較的多い特徴がありました。類人猿のオリは比較的狭く感じられ、元気よく動き回る姿はあまりみられませんでした。日本ザルもいましたが、サル山ではなく、オリの中に展示されており、しかもオス2頭に対してメス1頭という3頭での展示はある意味おもしろいものでした。常同行動などはみられませんでしたが、暑さのためか全体的に動物の運動量は少なく、また、所々に環境エンリッチメントの必要性も感じられました。

 田原隊員がLos Bañosに戻るのを見送った後、引場氏に時間を作っていただいてお会いし、フィリピン酪農の現状とそれを取り巻く様々な環境や今後の展望など色々お話をうかがうことができました。フィリピン滞在が正味4日間と短かった私にとって、貴重な話をたくさん聞くことができましたし、最後の夜をとても有意義に過ごすことができました。

 私は明日帰国しますが、学生隊員達はこの週末の休日で充分に英気を養い、来週からの本格的な活動でそれぞれにがんばって成果をあげてくれるものと期待しています。



写真1.
UP内の元ソフトボール場に放牧されていたBrahman種およびF1の繁殖雌牛群。草高2~3cmとかなり短い草地であった。

写真2.
別の場所に「遊牧」中の繁殖雌牛群。ここにはまだ草が豊富にあった。

写真3.
Brahman×SahiwalのF1育成牛群。後方のBrahman種雄牛1頭にもネピアグラスを青刈り給与。

写真4.
UP内で繋牧されていた在来馬。

写真5.
マニラ動物園で動物栄養学・行動学の特別レクチャー(?)。

写真6.
体高40cmほどの豆ジカ。蹄はほんの2cmほどしかありませんが、きちんと偶蹄類でした。

報告:引率教員 河合正人

 

 

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