第3回派遣活動 − その7 −

第3時派遣の記録です。下から古い順になっています。以前のものについてはページ下の方のリンクからたどってください。

 

9月22日(金) 今日は、旅の最後の仕事です。

まず、JICA広尾センター(JICA地球ひろば)で帰国手続きを行い、その後、JICA東京本部で、最終報告を行いました。ここでもまた、それぞれの活動内容とその成果をご報告し、今回の派遣は大いに満足できるものであったことを申し上げました。

羽田発最終便で帯広空港に到着し、それぞれ友人らの出迎えを受け、無事に帰宅することが出来ました。

木田(引率教員)

 

9月21日(木) いよいよ、今日でフィリピンともお別れです。

まず、朝9時にJICAの事務所に行き、若林さん、引場さんとともに、活動の総括を行いました。

その中で、前半は何をすればよいか分からず戸惑うことが多かったが、ステイ先の家族とのふれあいを通してフィリピンの文化に触れ、また酪農現場の日本との違いを知っていったこと、そして、それぞれの活動テーマの中で何かやらなくてはと焦りながらも次第に具体的課題を見つけ出し、後半はそれぞれの取り組みを一気に加速させ活動成果をとりまとめ、最終報告会でプレゼンテーションできたこと、しかし一方で、まだやれることがあったはずという悔いも残されたこと、などが報告されました。

それぞれ、活動成果を点数にすると何点かと聞かれ、全員が7点という自己評価をしました。残りの3点は、自分自身の準備不足、コミュニケーション不足、日本との違いの中で作業を思い通りに進められなかったことなどがあげられ、このことは、きっと今後の派遣隊員に貴重な教訓として受け継がれていくことでしょう。

また、若林さんからは、今回の活動が地元の人たちに極めて好意的に受け入れられたことが何よりの成果であり、この成果をぜひ次回の人にも伝えてほしいとの言葉をいただきました。

また引場さんからは、やはり、地元の人に受け入れてもらうためには、最初に自分をさらけ出し、相手の懐に飛び込んでいく勇気が必要であり、今後の隊員に伝えていってほしい。そして、是非、将来、協力隊員として、またフィリピンに来てほしいとの言葉をいただきました。

私(木田)も、今回の成果と課題をしっかりと大学の財産として蓄積し、今後の活動にフィードバックさせていきたいことを申し上げました。

さあ、本当にお別れです。引場さんのバイクによるナビゲーションで、混雑する道路も難なくすり抜け、ニノイアキノ マニラ空港に余裕を持って到着できました。

たくさんの思い出とお土産ではちきれんばかりになったスーツケースも、グループチェックインで何とか重量制限をクリヤーすることができ、帰国の途につきました。

成田から新宿への移動。あらためて日本の交通事情、道路事情の良さに感嘆し、浦安の夜景、レインボーブリッジからの海面に映るお台場の高層ビルの明かりに、少々はしゃぎながら日本に戻ってきた実感を噛みしめていました。

木田(引率教員)

 

9月20日(水) 今日は、マニラまで移動です。

一旦DTRIに集合し、お世話になった現地スタッフの皆さんにお礼と別れのご挨拶をしました。

なんと、ジョバウさんとアイオニさんからは、全員にTシャツのお土産がプレゼントされ、ますます感激でした。名残は尽きず、出発予定時刻を大幅に遅れて、一路、マニラへ移動し、JICAの寮に入りました。

午後は、全員で最後のショッピング。それぞれ持ちきれないほどのお土産を調達していました。

木田(引率教員)

 

9月19日(火) 最終報告会とフェアウェルパーティ

今日は、まず、木田が、午前中、DTRIの講堂で講演を行いました。タイトルは、『Principles of machine milking and milk hygiene』です。

当地は、手搾りから機械搾乳への過渡期で、機械搾乳の原理や取り扱い方法を知らずに搾乳をしている農家が圧倒的に多く、乳房炎や搾乳衛生の基本事項に関する講演は、大変熱心に聴講されていました。

午後は、最終報告会、いよいよ成果の総まとめのプレゼンテーションです。

飼料班(芦田、飯島隊員)は、毎日の飼料給与量と乳生産の関係を調査し、飼料給与量が多い日の翌日には乳量が多くなっていること、また、農家の牧草の栄養成分を分析し、高栄養牧草を給与している牛群では泌乳量が多いことなどを報告しました。

そして飼料分析を行いデータの集積を図り、フィリピンの飼養標準を作ることが将来の酪農発展につながるという提言を行いました。

繁殖班(三山隊員)は、いくつかの農場の繁殖成績を解析して、分娩間隔の延長から見込まれる経済損失について、さまざまなデータをもとに実に明快なプレゼンテーションを行いました。

育種班(大石隊員)は、フィリピンにおいて経済性の高い品種が何かを明らかにする目的で、乳牛の品種ごとに泌乳曲線を解析し、ホルスタイン種がもっとも生産量が多いことを示しました。

あわせて、泌乳データの活用法にも触れ、最後に正確な記録こそが、これからの育種において不可欠であることを「継続は力なり」という言葉とともに提言しました。

乳質班(柿崎、豊田隊員)は、チェックシートを用いて搾乳手順を調査(搾乳立会)し、それぞれの農家におけるさまざまな問題点を指摘しました。そして、DTRIの牛群を例に、もしも乳房炎を低水準に維持できたなら、収入が大きく増加することを示しました。
また、現地の正規隊員とともに正しい搾乳方法に関する啓蒙ポスターを作ったことなどを報告しました。

全員の発表から、各自が与えられたテーマに沿って精力的に取り組んだことがひしひしと伝わってきました。特に、それぞれのプレゼンテーションの最後に示された提言は、まさにフィリピン酪農の課題の核心を突くものであり、今後のフィリピン酪農の発展においても貴重な提言であったように感じました。

全員が報告を終えると、思いがけず全員に感謝状が手渡されました。ちなみに、私(木田)も講演に対する感謝状を頂戴いたしました(三好先生、松井先生の分は、お預かりしました)。

そして、最後に、隊員を代表して三山リーダーがフィリピンの人々の支えによって、貴重な体験を得ることができたと感謝のあいさつ。しばしば感極まって、言葉に詰まる場面もありました。

最終報告会を終え、今回の6名が本当にたくましく成長したことに驚き、彼らの頑張りを少々誇らしく感じました。

今日の締めくくりは、プールサイドでの送別会、フェアウェルパーティです。
歌にダンスにそしてプールでの水遊びに、皆が弾けるばかりの楽しいひと時をすごしました。お世話になりました‐感謝、感謝です。


木田(引率教員)

 

9月18日(月) いよいよ最終週の活動開始です。

今日は、隊員全員がDTRIに集結し、明日の最終報告会のためのプレゼンテーション資料の作成を行いました。

わずか1ヶ月という限られた時間の中での調査、試料の分析、データの入力そして解析。それらの成果を、プレゼンテーションスライドに仕上げることは、精力的に取り組んできた活動の証でもあり、あらゆる意味で今後につながる大きな作業です。

収集したデータから何がいえるのか、フィリピンの酪農発展のために何をなすべきか、それらを英語でどう表現しようかと、頭をフル回転させた一日でした。

今夜は、スライドの仕上げとプレゼンテーションの練習に、きっと徹夜になる隊員もいることでしょう・・・。

私もまた、明日の講演に向け、眠い目をこすりながら準備です。



木田(引率教員)

 

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