今後の実施計画

1.この取組の実施計画を実現するための人的,物的,財政的条件の整備

 平成18年度までに大学教育センターを主体とした学生支援教員,実習協力教員の任命システムが整備され,全教員が平等に参加する体制となっている。財政面でも大学教育センターが十分な予算を配分して,ほぼ円滑な運営が可能になっている。今後も最大限の予算を投入して実習使用機材などの整備を進める。

 今後の改善課題としてはまず気候の影響を低減することが挙げられる。寒冷地での実習は低温や風雪の影響を受けやすく,とくに畑作では気候が実習スケジュールに大きく影響 する。こうした影響を低減するためにビニールハウス等の整備を進めたい。また,獣医学科の参加にともない狭隘化した実習施設の整備,実習圃場周辺のトイレや更衣室などアメニティ設備の整備も課題となる。

2.この取組を各年度にどのように運用しようとしているか

 本取組が目指す「農畜産の幅広い知識と体験に基づいた専門教育の自主的選択」は,本学の教育理念である「獣医農畜産の幅広い分野で活躍する専門職業人の育成」の基盤をなすものであり,今後も学部教育の根幹と位置づけて充実発展させる。具体的には実習内容のさらなる充実と,獣医学教育における位置づけの強化を進める。

 全学農畜産実習の目的上,畜産科学科の全ユニットを網羅する実習メニューが理想的であるが,まだ一部のユニットで実習メニューが実現できていない。そのため当面は年度ごとに1~2メニューの追加により,実習メニューのさらなる多様化を目指す。同時に,現行の実習メニューそれぞれについて教育効果や合理性を再検討し,教育効果をより高めつ つ,教員の教育負担の効率化を進める。また,獣医学科の協力を得て実習メニューに獣医学分野を加えることで,大学全体の目標である「獣医畜産融合の教育組織」を実現するとともに,獣医学教育の中に全学農畜産実習が果たす役割を明確化する。

 こうした運用を通じ,本学が目指す獣医畜産融合の専門職業人教育のエッセンスを示すものとして全学農畜産実習を位置づけるとともに,学生だけでなく教員においても大学への所属意識や教育理念の理解を高める契機となるような全学農畜産実習を実現していく。

3.この取組を検証し,改善に結びつけるシステム

 今後も大学教育センターが本取組の検証や評価,改善への取組を統括する。取組の教育効果を検証し改善をめざすために,「学生による授業評価」を引き続き実施するとともに,その他のアンケート調査などを実施し,学生の要望や意見を詳細に収集する。教員への調査も実施し,教員が本取組をどのように位置づけているか,教員の日常的な教育研究活動の中で本取組がどの程度の教育負担になっているかを精査し,より効率的で公平な責任分担を検討する。