取組の実施計画等について
1.取組の全体スケジュール及び各年度の実施計画
全体スケジュール
- 第1段階:大動物臨床実習用機器の充実ならびに大動物管理に必要な作業補助員等の増員による基盤整備
- 第2段階:学内外と連携強化・プログラムの拡充および利用拡大
- 第3段階:大動物臨床獣医学教育拠点形成
初年度
本取組をより効率的に運営するため、大動物臨床実習用機器の充実ならびに大動物管理に必要な作業補助員等の増員により、取組の基盤整備を図る。
- 施設・設備面:血液生化学分析・血液ガス分析・血液凝固系検査装置などの実習用機器の充実を進めるとともに、現在は不十分である感染病畜舎を整備することが動物福祉の観点から重要であり、また病畜の糞尿処理施設の改善も取組の継続的発展のための課題である。
- 人的側面:現在は教職員の分担によって支えている大動物の輸送・管理・解体等の実習環境整備などについて専任の技術職員を確保することを予定している。
- 大動物獣医学教育の先進国における教育プログラムを視察する。
2年目
本取組により確立される教育プログラムの有効活用を図るために、カリキュラムの再点検と学内外の連携を強化する。
- カリキュラムの再点検:初年度の成果の評価に基づきカリキュラムを点検・改善し、より効率的効果的な教育が実施できるようにプログラムを改善する。
- 学内外の連携強化:一層多くの学生が本教育プログラムを活用できるよう努力するとともに、プログラム全体の拡充と利用拡大を目指す。すなわち本学学生のみならず、他大学学生および若手教員の大動物関連教育科目の研修、あるいは若手大動物臨床獣医師の卒後教育への対応を目指したプログラムの確立を目指す。
- 大動物獣医学教育の先進国における教育システムを視察する。
3年目
本取組の最終的な目標である「大動物臨床獣医学教育拠点の形成」を目指して、プログラムを発展維持するための体制を整備する。
2.取組に参加する教職員数と学生の数
教員数
本取組に積極的に参加する教員は臨床獣医学研究部門および基礎獣医学研究部門で約30名である。臨床獣医学部門を中心とした15名が、取組の中心となる授業科目「総合臨床学」および「総合臨床学実習」を運営するのに加え、基礎獣医学研究部門15名が実習等に使用する材料採取に参加する。さらに、地元の産業動物獣医師約20名が「臨床指導教授」として学生を指導する。また、BSE検査については「大動物特殊疾病研究センター」教員5名が担当するとともに、病態解析等で畜産フィールド科学センター教職員3名が参加するほか、その他約10名の技術職員および事務職員が本取組の運営に関して支援する体制をとっている。
学生数
学生については、授業科目「総合臨床学」「総合臨床学実習」を履修する獣医学科5~6年生を中心に、「獣医解剖学実習」を履修する2年生、「獣医病理学実習」を履修する3~4年生、および関係研究室(内科・外科・繁殖・放射線・病理・附属家畜病院・大動物特殊疾病研究センター)に所属する4~6年生および大学院生が常時参加するため、計240名程度の学生が毎年度本取組に参加する。
3.取組期間終了後の大学等における取組の展開予定(財政的措置を含む)
本学では大規模畜産地帯である立地的特色を活用し、本学学生のみならず他大学学生の大動物臨床獣医学教育および若手大動物獣医師の研修等をも包括する「大動物臨床獣医学教育拠点の形成」を目指している。このため取組終了後は必要に応じて、施設・設備面の整備拡充、実習用機器の充実を継続したい。また大動物の輸送・管理・解体等に関与する専任の技術職員の人件費およびBSE検査等に係る費用については本取組終了後も財政的な措置を予定している。
また前述したように本取組は他大学の学生および教員の大動物関連教育科目の研修、および全国の若手大動物臨床獣医師の卒後教育への対応を目指しているため、本取組により効果的教育プログラムが確立されれば、全国の獣医系大学あるいは全国の大動物診療施設との連携により、プログラムを運営することが期待される。
さらに本取組は大規模畜産地帯という地域の産業基盤に立脚しているため、地元の農業共済組合等の団体あるいは企業等との共同研究を積極的に展開する。