活動記録

13日目(8月31日)

                                   山川 恵美

 今日は1日、タイの歴史や市場を知るために、歴史的遺跡を訪問しました。

 朝8時に宿泊所であるバンコクのIPSTを出発し、世界文化遺産に登録された古都の遺跡であるアユタヤ―の町へ行きました。アユタヤ―の町はバンコクから北へおよそ80kmの位置にあり、チャオプラヤー川とその支流に囲まれた中州にあります。1350年から417年間、35代もの王がこの地でアユタヤ―王国の歴史を築きました。しかし、度重なるビルマとの戦いを経て、1976年アユタヤ―は没落してしまいました。ビルマ軍の手により建造物は徹底的に破壊されてしまいましたが、その痛々しい破壊の後と共にアユタヤ―の遺跡は保存されています。

 アユタヤ―の遺跡の中で、私たちはまずクメール風の寺院であるワット・チャイワッタナーラームを訪れました。この寺院は1630年にプラサート・トーン王が母親のために建てた寺院の跡で、カンボジアに対する勝利を記念し、境内の中央に高くそびえるプラーン(仏塔)をクメール様式にしてあります。1767年に侵攻してきたビルマ軍の駐屯地にされ、破壊されてしまいましたが、現在では修復されています。クメール風の美しい装飾が施された塔や、ビルマ軍の攻撃によって頭部切り取られてしまった仏像がずらりと並んでいるところを見ることができます。プラーンには階段で登ることができ、もちろん私たちは登ったのですが、その階段のあまりの斜面さに驚きました。降りるときが1番怖く感じられ、階段の縁につかまってゆっくり降りるのが精一杯でした。なぜ寺院にこのような急斜面な階段が必要だったのか分かりません。

 次に、ウィハーン・プラ・モンコン・ボピットを訪れました。ここは青銅仏としてはタイ最大級の大きさである、高さ17mのプラ・モンコン・ボピット仏を本尊とする寺院です。ナレースエン王治下の1603年に別の場所からここに移されたといわれています。この寺院もビルマ軍の攻撃により破壊されましたが、ラーマ5世が再建し、1956年にはビルマからの寄付も受けて礼拝堂(ウィハーン)が復元されました。この寺院はモンドップ型(屋根が幾層にも重なり中央が尖っている様式)といい、典型的なタイ様式の寺院とのことです。非常に鮮やかな建物でした。この寺院は観光客だけでなく地元の礼拝者も多く、実際に礼拝されている方たちを見て信仰心の強さを感じることができました。寺院の出口には小さな仏像があり、礼拝の後、自分の治したいところ・良くなりたいところなどに金箔を貼るのだそうです。

 以上の2つのタイの歴史的に重要な遺跡を見学することができ、タイの文化を肌で感じることができました。

 その後、お昼ごはんを近くのショッピングセンターのフードコートですまし、次の目的地であるウィークエンド・マーケット(チャトゥチャック市場)に行きました。ここは毎週土・日曜だけ営業する大規模マーケットです。衣類・雑貨・食料品・ペット・民芸品・本などそれぞれの物を扱う店が密集しており、観光客だけでなく地元民にも人気のマーケットらしく、タイにきて初めて人が押し寄せている光景を見ました。人の波とあまりのマーケットの広さに常に迷いながら行動していました。このマーケットで1番衝撃的だったのは、ペットの販売状況です。売られているペットはリス・ウサギなどの小動物からイグアナなどの爬虫類、魚、鳥、犬など多様な種類の動物が販売されていました。が、彼らは非常に狭いケージに入れられ、元気がないように見受けられました。また、マーケットは非常に暑いため、息を切らしてぐったり寝そべっている犬などもいました。日本だったら間違いなく動物愛護管理法に触れると思います。あまりの乱雑さにあっけにとられてしまいましたが、このような販売方法をしている店は1店だけでなく、ほとんどの店で見ることができ、この販売方法が一般化しているということにさらに驚きました。

 今回のことに限らず、タイの町や店を歩いているだけで日本では「当たり前」であることが、タイでは全く考えられていない、という状況を多々目撃しました。これらの面で、タイは更なる発展が必要であると感じられました。




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