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獣医疫学/Veterinary Epidemiology

 

 

オーストラリア・クイーンズランド大学獣医学部での疫学研修     三山豪士(獣医学科6年)

 

   2007年8月、門平先生のご紹介で、オーストラリアのクイーンズランド大学の講師であるJohn Morton先生の教室に行ってきました。Morton先生は獣医疫学の分野で博士号をとられた方で、クイーンズランド大学にて疫学の教育、研究をなされています。帯広畜産大学にも2006年の冬にCOEのセミナーに来られました。先生はオーストラリアの乳牛に関する研究を酪農経営の向上のために行われています。 疫学という学問は分野が広く、伝染病、公衆衛生、経済など、さまざまな方面を研究対象としています。私は、世界の農畜産業の持続可能な開発に興味があり、この学問はきっとその役にたつだろうと信じ、将来的に深く学んでいきたいと考えています。さて、今回私は疫学研究とは具体的にどのようなものなのか、ということを学ぶべく、Morton先生の研究の手伝いをさせてもらいに行きました。まったくの度素人の私が役にたったのかと言う点はさて置くことにして、やってきたことを簡単に述べたいと思います。
  今回の研究のテーマは「淘汰される牛に関与するリスクファクターの研究」でした。牛は様々な理由により淘汰されます。大きく分けると、Voluntary Culling(自発的な淘汰;乳量の低下、頭数の過剰などの理由) Involuntary Culling(止むを得ない淘汰;死、病気、繁殖障害)がありますが、そのなかでも酪農家が判断基準として用いる重要な要因があるはずです。それはいったい何であるのかを分析することが今回の目的でした。データを統計処理によって解析していきます。まず、考えうるリスクファクターを選び出し、それぞれが淘汰に結びつくかどうかを、1対1の解析でさぐりました。しかし、それだけではどの要素が淘汰の大きな原因になるのかはわかりません。そこで、Model Buildingという手法を用いることにより、淘汰につながる要因のうちより強いものを選びだすことができました。この解析手法から導き出された結果を用いることにより、獣医師はより効率よく酪農家にアドバイスすることができると思います。なぜなら、重要なポイントに的を絞って考えることができるからです。もちろん、現場の状況を把握していることが必要条件で、臨床現場に適応できる解析結果を使わなければ意味がないのは言うまでもありません。研究機関と臨床現場の連携は非常に重要なことであると、実感しました。
  以上のようなオーストラリアでの経験を通して、疫学的研究により興味をいだきました。今後もこの勉強を続けていき、日本の獣医療に貢献できるように仕事をしていきたいと考えています。


モートン先生ご夫妻と

 

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