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Africa Veterinary Epidemiology Veterinary Communication

獣医コミュニケーション/Veterinary Communication

 

エス牧場の会・報告書

I .開催場所,日時,参加者

場 所 十勝NOSAI幕別家畜診療所

日 時 2006年12月2日 10:30〜14:00

参加者
S牧場・・・水口迅さん(場長),Yさん,Oさん,Hさん,Wさん,Sさん
関係者・・・十勝NOSAI:河合一洋さん,宮崎康郎さん,前谷篤人さん
帯広畜産大学:門平睦代さん
ちばNOSAI連:堀北哲也(進行役)

II .目的

  • エス牧場のスタッフ各自が持っている仕事上の悩みを把握し共有すること。
    エス牧場では,定例的にスタッフミーティングは行われている。しかしこの機会を通じてさらなる意志疎通を図りたい。

III .プログラム

実施内容

以下のゲームを実施した。牧場スタッフ(6名)と関係者(5名)の全員参加で実施した。
午前中は「ここが大変ゲーム」まで実施した。昼食をはさみ,午後1時再開。2時に終了した。午後の「3人よれば文殊の知恵ゲーム」はもう少し時間をとっても良かった。
名札に名前と呼んでほしいニックネームを書き込んでもらう。ニックネームは恥ずかしそうだったので,得に強制せず,その後も名前で呼ぶ。

 

ざっくばらんなこのイントロ話が以後の話しやすい雰囲気の下地を作ることにもなった。固い場を崩すことの重要性を再認識する。

 

自己紹介ゲーム アイスブレーキング

方法

自己紹介に加えて,「もしも自分が女(女性の場合は男)に生まれ変わって今の自分と出会ったら,結婚したいか」について答えてもらった。

感想

(堀北)始まりは緊張気味。基本的にスタッフはシャイな人たちとのことなので,関係者ができるだけワイワイという雰囲気になるように心掛けた。質問の設定は少し難しすぎたかも。他に「3億円当たったらどうする?」「自由の女神のように両手に何かを持つとしたら何を持つ?」など質問は何でも可。OさんやHさんに笑顔が見られ安心する。
(門平)最初の印象からもしかしたら何も話してくれないのではと危惧。しかし、短いながらも(私たちも含めて)各自の本音が聞けたと思う。奇想天外な質問やお遊戯などを強制するより、アイスブレーキングとしては効果的な質問項目であった。
(前谷)普段の自己紹介は、業務的な挨拶になりがちであるが、「自分が女に生まれ変わり、今の自分と出会ったら…」という、問いに対して答えることにより、場に和やかな雰囲気が出来たと思う。また、これにより、その人の人間性も少し垣間見えた気がし、単純な自己紹介よりも、打ち解け易いと思った。座った席にもよるが、関係者からの紹介から始まったのも、いい感じであった。正直、私も中間からの挨拶で、話しやすかった雰囲気があった。
(水口)これは1日の流れと雰囲気を決める重要なフェーズだと思うので、進行役は全精力を注ぎ込むところだと思います。その意味で今回は大成功。名札にニックネームを書く、というのは、新興宗教とかセミナー商法を連想してしまう。あまり日本人にはマッチしないと思う。この部分で時間をロスするなら自己紹介に時間を使ったほうがいい。

 

わたしの1日紹介ゲーム

方法
 古カレンダーの裏に,自分の1日の仕事を個条書きに書いてもらう。時間も併記する。古カレンダーは大きさといい紙の厚さといい丁度良いので多用する。
 書き込んだあと順番に発表する。
 聴いてる人は,質問があれば随時する。
感想
(堀北)皆の1日の様子が分かった。スタッフ間の仕事の分担がわかった。昼休みの重要性がわかった。1日の中でもその人がどこにこだわっているかが,かいま見えた。


(門平)大体知っているようでも、案外知らないことがあることを認識。私の場合は、起床と就寝時間を尊重して欲しいなど、各自のこだわりがわかった点は堀北さんと同感。
(前谷)日々の診療では、中々農場(他の職場)の人たちがどのような時間で、どんなスタイルで働いているかは、じっくりと聞くことは無いが、スケジュールを視覚化することにより、端的に説明でき、分かりやすかった。また、古いカレンダーの利用もいいアイデアであり、イラストを書くのも楽しい作業になると思う(書く、書かない、上手い、下手は別として)。
(水口)スタッフは同じ職場なので6人がそれぞれ書くことに意味があるか疑問だったがそれぞれに視点が異なり面白かった。獣医師の往診が昼を過ぎることがある、というのが実はスタッフ全員の大きな不満だったのだが、今回、NOSAIの獣医師の1日を聞いて、全員納得した様子。これは思わぬ副産物だった。

 

ここが大変ゲーム
方法
 1日紹介ゲームで書いた紙に,赤のマジックペンで,「困っているところ,ちょっとなあと思っているところ,できれば改善したいところ」に○をつける。赤で,仕事内容や補足説明を書き足しても可。
 書き込んだあとに順番に発表する。説明が不十分なところは,進行役がより具体的に何に困っているかを聞き出し,紙に書き加えていった。
 関係者も自分の仕事上の悩みを告白。

結果
以下のような事柄が上げられた
・生まれた子牛を運ぶときに,つなぎがびしょびしょになる
・提携肉牛農場から配布される精液の受胎率が悪い
・経営者の指示に一貫性がない
・発情牛を見つけられない
・獣医師・授精師の来る時間がわからず,段取りが上手く組めない
・定時よりも早く終わったら早く帰りたい
・夕食を自炊するのが面倒くさい
・朝寝坊して遅刻してしまう
・搾乳がいっぱいいっぱい。牛の出し入れ・搾乳のスピードに追いつかない
・搾乳時に乳房がとっても汚い牛やすぐにミルカーを蹴り落としてしまう牛がいる
・子牛の管理。一人で見てるので責任重大。ちょっと様子が悪いときどうしたらいいのか

 
感想
(堀北)みんな困ったことを抱えていた。ふだんのスタッフミーティングでは出ない話もあった(らしい)。あらためて時間をとり,書き出し,発表することが重要だと思う。僕たち関係者が知ること以上に,スタッフがお互いにお互いの困っていることを知り合うことがとても重要だと思う。 
(門平)自分では問題であっても他の人には問題と認識されていないこと、あるいは逆に、自分では気づいていない問題点に気づかせてくれる機会かもしれない。対人関係などの問題はなかなか言い出せないが、まずは客観的に判断できる仕事動線から評価していくことがよい。
(前谷)皆、大変なことがあると思うが、普段は中々しっかりと伝えることは出来ないこともあると思う。それを話したくなるような環境を作ることが、大切と感じる。今回は、場の雰囲気が良く、いい環境であったと思う。これも、ファシリテーターのなせる業か。
(水口)意外な発言の連続でとても驚いた。自分としてはこのゲームが最も収穫だった。ここまでの3つのゲームを通して、気楽に何でも発言できる雰囲気になっていたのが大きかったと思う。

 

大抽選会
方法
皆が書き込んだ紙を壁に並べて張りだす。
赤字の困っている点に通し番号を振る(ここでは,25番まであった)。
25までの数字を書いた紙を箱(事前に準備)に入れ抽選。
当たった番号の困りごとの解決法を皆で考えていく(次のゲーム)。
この時ブレーンストーミングの4原則を適用。
参加者には「脳の嵐」として,カレンダーの裏に書いた4原則を一枚一枚説明。説明後ちぎって壁に貼っておいた。


・脳の嵐(ブレーンストーミング)の4原則

1.批判厳禁(それは無理よとは言わない)
2.質より量(くだらないことでもドンドン発言)
3.連鎖反応(人の発言で思いついたこともOK)
4.自由奔放(自由な発想で,奇抜なアイデアもOK)

感想
(堀北)これ以降のゲームは,前日の夜,宮崎さんたちと話しているときに思いついた。僕たち自身も自由な発想で,生産者の自発性を引き出す手法を考え出していくことが重要。ブレーンストーミングの4原則はかなりの人が知っているが,まだまだ初めて聞く人もいるので丁寧に説明した。ブレーンストーミングというより「脳の嵐」と書いた方がインパクトがあることを発見した。
(門平)エス農場関係者だけなく部外者も一緒に意見を出していったので(問題解決案の多くが自由奔放で現実的ではないとしても)「なんとか解決できそう」という楽観的な未来の到来という印象を覚えた。
(前谷)「抽選」という、ゲーム的要素を取り入れることにより、堅苦しさが抜け、話しやすい、楽しい環境であったと思う。引っ込み思案な人に当たっても、話しやすいと思った。
(水口)時間的に厳しいけれど、全ての問題について順番に話し合ってもいいと思う。あるいは参加者が少しだれる時間帯なので、逆に進行役が問題をいくつかピックアップして、スピーディーに進めてもいいのではないか。

   

3人よれば文殊の知恵ゲーム
方法
選ばれた困りごとについて皆で解決法を考える。実現不可能な方法,ばかげた方法も大歓迎。
皆の発言を一項目一枚に書き出し,張りだしていく。
一通り出尽くしたら次の困りごとを抽選し,解決法を考える。これを繰り返す。
時間がないので,関係者の困りごとがあたったときは適当にとばした。


結果

各困りごとについて下記のような解決法が出た

  1. 生まれた子牛を運ぶときに,つなぎがびしょびしょになる
    カッパ・エプロンを着る。一輪車で運ぶ。2人でやる。社長にやってもらう。子牛が生まれても気づかない振りをする。わらや布で拭いてやる。しばらく置いておく。働かない人にやらせる。代わりのつなぎを用意しておく。裸でやる。
  2. 提携肉牛農場から配布される精液の受胎率が悪い
    提携を切る。社長に文句を言ってもらう。度々こちらの状況を伝える。種の活性をチェックする。受胎データを提携農場に示す。
  3. 経営者の指示に一貫性がない
    録音・ビデオに撮る。労組を作る。経営者語録を残す。やめてもらう。こういうミーティングに呼ぶ。弱みを握る。牧場の仕事を体験してもらう。朝の搾乳開始時に電話する。タイムカードを作る。                
  4. 発情牛を見つけられない
    万歩計を利用する。テールペイントを利用する。仲間と見る。発情だとした牛は全て授精する。授精師になぜ授精できないかの所見を聞く。外部徴候だけで発情とする。本で勉強する。獣医師と勉強する。授精師と勉強する。ビデオで検証する。
  5. 獣医師・授精師の来る時間がわからず,段取りが上手く組めない
    早めに依頼する。だいたいの来る時間を教えてもらう。診療所と近いので最初に来るか最後に来るか聞く。会社用の携帯を持ちそこに連絡してもらう。
  6. 夕食を自炊するのが面倒くさい
    結婚する
  7. 搾乳がいっぱいいっぱい。牛の出し入れ・搾乳のスピードに追いつかない
    手を抜く。搾乳中に休憩する。慣れるまで待つ。イメージトレーニングを繰り返す。他の人がサポートする。追いつかなくてもいい。ビデオで検証する。周りがペースを合わせる。ビデオで検証する。考えなくてもいい。全然遅いとは思わない。
  8. 搾乳時に乳房がとっても汚い牛やすぐにミルカーを蹴り落としてしまう牛がいる
    きれいな場所で別飼いする。訓練する。独房に入れて汚れないようにする。うるさい牛群を作り最後に搾乳。やさしく扱う。まとめて搾る。売却する。洗う。経営者に搾らせる。あきらめる。カウブラジャーを装着する。
  9. 子牛の管理。一人で見てるので責任重大。ちょっと様子が悪いときどうしたらいいのか
    早く獣医師に相談する。別のスタッフと見る。子牛の勉強会をする。朝,皆で相談する。哺乳名人の話を聞く。スタッフと共有する。自分を責めない。スタッフに愚痴を聞いてもらう。子牛を売る。早期離乳。獣医師に気軽に電話相談する。

 

 

 

 

感想
(堀北)スタッフからもう少し発言を引き出したかった。このゲームは時間にあおられずに少しゆっくりめに喋り,ゆったりした気持ちで皆に考えてもらった方が良かったかも。進行役として,「待つ」ことができなかった。
課題は,ここで出た解決法を参考にしながらじゃあどうするかを決めること。時間があるなら,それをこの場で実施しても良いが,通常の農場でのミーティングの場で,今日のことをきっかけにして,いろいろと各自の困りごとについて話し合ってもらえればと思う。
(門平)現場の方々は日々努力されているのであろう。だから解決策といわれても(Mさんが言われたように)「すでにやってみました」という理由から発言が少なかったのかも。HさんとOさんの笑顔が印象的。
(前谷)普段、物事を解決しようとすると、まずは、出来そうに無いこと、無理なことは言わないものであるが、それを「ブレーンストーミングの4原則」で、無茶なこと、くだらないことでも言いやすく、それに釣られ、発言も増え、その中に解決の糸口となるヒントが出る可能性が高まっていったと思う。時間の都合ではあるが、テンポもよく、ドンドン進み、あまり深い答えは出なかったかも知れないが、楽しかった。
(水口)ブレーンストーミングの4原則を周知徹底させることで発言が出やすくなると思う。関係者が切れ目の無いくらいどんどん発言をしていけば参加者も引っ張られるのではないか。この段階では気楽な雰囲気が形成されていたので、発言が無い場合は1人ずつ指名するのも手だと思う。このゲームあたりから、みんなが時計を気にするようになったのがもったいなかった。

  

こんがらがりゲーム
方法
Oさん以外の全員が手を握りきれいな人の輪を作る。このきれいな輪がうまくいってる農場を象徴している。手を握ったまま,向かいの人たちの腕の下をくぐることを繰り返し,ごちゃごちゃにもつれる。このこんがらがってもつれた人の輪が,問題を抱えた農場を象徴。それを場長役のOさんが口で指示して,もとのきれいな輪に戻す。その時間を計る。きれいな輪に戻ったら,またごちゃごちゃにもつれてもらう。そして今度は,もつれた人たちだけで輪をもとのきれいな輪に戻す。その時間を計る。
結果
場長役の指示でもとのきれいな輪に戻るのに1分30秒かかった。自分たちだけでもとのきれいな輪に戻るのに5秒しかかからなかった。
だから問題を解決するのは,ヒトに言われてするよりも,自分たちでやった方が早い,とコメント。
感想
(堀北)このゲームが大好きでよく実施する。示唆に富んでいるし,眠気覚ましになるし,最後に実施するとワイワイと会全体が楽しく閉じられる。しかし,このゲームが示唆することを自分でコメントするのではなく,「このゲームから何を思いますか」と,参加者に問いかける余裕がほしかった。
(門平)聞いてはいたが、今回が初めての体験。手をつなぐという行動により参加者が一致団結したという実感につながる。問題解決策を話し合う前に実施してみることはどうか?
(前谷)始めは、何のゲームかなあと思ったが、いざ参加して、やってみて、説明を受けると、「なるほど!」と感動。問題を他人任せでは無く、やらされるわけでもなく、その当事者たちが、解決に向け、協力して、いい方向に向かえば、最良の結果が得られるものだと感じた。
(水口)面白いゲームだし、みんなが照れずに参加したのを見て、今回の会が成功したと思った。このゲームがオチでよかったと思う。「修了証書授与」は蛇足の感がした。

 

修了証書授与 
方法
各自が書いたカレンダーと解決案のカードをたたみ,修了証書として一人ひとりに渡した。
感想
(堀北)突然思いついて実施。皆さんこの証書を持ち帰ってどうするかな。できればちらっとあらためて,自分の書いたこと,皆の言ってくれた解決法を一読してほしい。そしてじゃあどうするかを考えて,仲間と話し合い,実行に移してもらえればと思います。
(門平)集合写真を撮り忘れたのは時間の制約があったためで残念(係りを決めておくこと)。後日、写真を参加者に差し上げるなどしてワークショップの時を分かち合ったという記憶を新たにする工夫が大切。最後に個人個人に拍手を送り「参加してくれてありがとう」というメッセージを送ったことはとてもよいアイデアでした。
(前谷)自分のスケジュールに、困ったことに対する「解決策付箋」がペタペタと貼ってあるカレンダーを貰うのだが、ただ、渡すのではなく、「修了証書授与」という形で渡し、決して「卒業」ではなく、(問題が解決したわけでは無く)これから糸口を見つけてもらいたいところが、いいアイデアでした。

 

アンケート結果 
Q1.楽しめましたか?
農場スタッフ  関係者
1.とても楽しめた     4人     4人
2.楽しめた        2人     1人
3.ふつう         0      0
4.まあまあ        0      0
5.いまいち        0      0

Q2.有意義でしたか?
農場スタッフ  関係者
1.とっても        4人     3人
2.かなり         2人     2人
3.はい          0      0
4.そこそこ        0      0
5.いまいち        0      0

Q3.ご意見ご感想がありましたらご記入下さい
(水口さん)
・退屈しなかった。
・もう少し時間があっても本音が出て良かったと思います。
(Wさん)
・牧場内外の人の意見がいろいろと聞けて良かったです。
・他の人の仕事内容がわかり楽しかった。
(Yさん)
・楽しく過ごせました。
・みなさんも仕事で悩んでいました。
(Oさん)
・もっと時間があってもよかったと思います。
・牧場に関係のある人がもっといても楽しかったかな。
(Hさん)
・一人で考えるよりも,いろいろな人の,多くの意見を聞けて良かった。
・何でもすぐに解決してしまうので驚いた。
(Sさん)
・言いたいことが言えたのでそれだけでも満足。
・はじめは何も聞かされてなかったので,ついていけなかったです。
(河合さん)
・なぜかわかりませんが,昨日のセミナーよりも楽しめました。潜在意識を洗い出す点で非常に効果的な手法であると認識しました。今後の仕事に活かしていきたいです。
(宮崎さん)
・スタッフの気にしている細かいことが,浮き彫りになった。特に新人2カ月目のスタッフが搾乳スピードについていけないと悩んでいたことが,実は周りはあまり気にしていなかったところは,発見であった。
・できれば問題改善の具体的な提案をしてやりたかったが,今後スタッフミーティングで話し合ってほしいし,話し合う環境はつくれたと思う。
(前谷さん)
・昨日と又,違う参加型手法を体験したが,色々と工夫が多く,有意義でした。
・これを又,KJ法でグループ分けし,問題解決の糸口になればと思います。
・ファシリテーターは話が上手だとこちらも乗せられ話がしやすくなり,勉強になります。
(門平さん)
・本で読んでいるだけではわからないことを体験から学びました。
(堀北)
・農場でのスタッフミーティングが良いものになるきっかけになればと思います。
・これは始まりなので,今後のフォローが大変だと思いますがよろしくお願いします。

Q.「今日の体験から何か学ぶことがありましたか?」
(水口さん)
・普段からコミュニケーションは重視して仕事をしているつもりですが,こうして具体的な方法を説明してもらって興味深かったです。
(Wさん)
・ヒトの数だけ選択があり,話し合うことの大切さがわかりました。
(Oさん)
・「脳の嵐」 すごく勉強になった。
・ミーティングの機会を増やしたいと思った。
(Hさん)
・早く皆に自分の悩みを聞いてもらうのが解決の近道だと思った。
(Sさん)
・問題解決には,まず,社内の壁をなくすことからはじまると思いました。上下関係があってはいつまでも変化なく,悪化していくのですね。
(河合さん)
・いつも自分の頭だけでなく,たまには紙に書き出してみることが必要。意外な発見があるかも。
(宮崎さん)
・こんがらがりゲームはなるほどと思った。体験させて学ぶことは説得力があると思う。
・自分なりにアレンジして,また新たなゲームを考えていきたい。
・考えたゲームは情報として共有できればと思います。
(前谷さん)
・こんがらがりゲームは,非常に説得力というか,「その通り」だなあと感じました。やはり皆が考えそれを行動していけば,うまくいくんだという事を再認識できました。
(門平さん)
・人はコミュニケーションが大切。いろいろな人と会って意見を交換しましょう。
(堀北)
・一人ひとりの持つ能力を感じた。それが上手く引き出せればと思う。
・その引き出し方を,皆でワイワイと,考え出し,試行錯誤し,分析し,蓄積する場をつくりたい。

 

後日感想 
(宮崎)
自分の中でなにかスイッチが入ったような・・・面白いものを見つけてしまったような・・・なんだか楽しい気分です。
河合さんや門平先生をお送りする車中で、私たちが現在行っている乳房炎防除支援活動に、この手法を取り入れるための策を練っておりました。
昨日、ある農家に搾乳立会に行きました。きっかけが農協側の依頼ということもあったのですが、日頃あまりお会いしない息子さんが出てきて、”なんだお前たちヘルパーか、今日は乳搾りを手伝いに来たんだろ”とか”ところで俺たちより上手く搾乳できるのか?搾乳も出来ない奴に指導なんてしてもらいたくない”なーんて一発かまされましたが、今日は搾乳を変えてもらうために来たんじゃありませんよ、別に嫌なことを押し付けるつもりはありませんから。ところで何か困ったことありませんか?とのこちらからの問いかけに”SAが多いな。体細胞が突然上がるし・・・”って応えてくれました。なんだかホッとしたし、少し突破口が見出せた気がします。
確かに搾乳方法はむちゃくちゃでしたし、修正してもらわないといけないのですが、本人の潜在的な問題意識をあぶりだして、何かを変える動機づけをしていきたいと思います。なんとか会議までこぎつけたら、未熟者ですがKJ法も取り入れてみようと思います。

(水口)勉強会や研修の類は上からの押し付けで参加させられるというのが大半で今回もスタッフは「弁当だけが楽しみ」などと言い合いながらの参加でした。僕は前谷氏から会の目的を聞いていたので、大人しいうちのスタッフで大丈夫かな、と危惧していました。終わってみると「こんなに楽しい勉強会ならまたやりたい」というのがみんなの感想でした。あのあと、牧場に戻って、その日の搾乳が終わるまで、ずっとみんな熱に浮かされたように互いの感想を述べ合っていました。仕事にも活気が出ました。スタッフ全体のコミュニケーションを見直すとてもいい機会だったと思います。ただこうした試みは進行役、指導側、農家相性に左右されることもあると思うのでそこが難しいのでは。今回は一期一会がとてもうまくいったと思います。

 

 

 

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