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Africa Veterinary Epidemiology Veterinary Communication

獣医コミュニケーション/Veterinary Communication

 

 

第2回獣医コミュニケーション国際会議
  (International Conference on Communication in Veterinary Medicine: ICCVM) に参加して

帯広畜産大学 門平睦代


写真1:発表したポスターの前で。共同研究者の堀北さん(千葉共済連)


写真2:学会ロゴ


写真3:主催者のシンディ・アダムズ先生と。

 

 2005年7月7日より10日までの4日間開催された第2回獣医コミュニケーション国際会議ICCVM)に出席する機会があったので、この会議の概要を報告する。開催地は、カナダ国オンタリオ州のコリングウッドという、ジョージア湾を見渡すリゾート地にある会議場であった。

 今回のICCVMでは、獣医コミュニケーションに興味がある臨床家、病院スタッフ、大学の教員や研究者などの獣医関係者や医学部でコミュニケーション学を研究している人々を一同に集めて、研究者が実践者らと対等のレベルにおいて対話形式で議論し、学習と教育の場を提供することに焦点をあてていたようだ。つまり、一方的に発表を聞くのではなく、ロールプレイをしたり、デモンストレーションに参加したりと、会議の参加者が互いに教えあうという両方向に機能する情報交換形式を採用していた。

 第1回目が昨年、カナダはナイアガラの滝の近くで開催されて、これが2回目の会合である。北米からの参加者が中心であったが、私たち2名の日本人(私と千葉共催連の堀北さん)のほかに、英国、オーストラリア、ジンバブエからの参加もあった。約120名の参加者のうち、女性が9割以上を占めるという、通常の学会とは違う雰囲気の中で開催された。職種としては、獣医師だけではなく、社会学・心理学者、大学の管理職、動物看護師、製薬会社の職員なども参加しているということである。

 現在、私は「家畜飼養管理基準の構築」と題した科学研究費補助金による研究活動に従事いる。この研究の趣旨というのは、獣医師や研究者が管理基準を一方的に決めるのではなく、農家と一緒に協働で飼育管理基準を提案していこうという取り組みである。よって農家の協力を得るためにはどのようにコミュニケーションをとればよいのかということが重要な課題である。主催者側の社会学者の「正確な、誤解のない情報を入手するためのコミュニケーション学」という発言を聞いて「信頼関係をつくる方法を知ることは疫学研究にも欠かせない」との自論が正しかったと確信できるなど、この会議で学ぶことは多かった。

 研究課題は大学での教育および実際の動物病院運営に関連した、小動物などのペットを対象とするものがほとんどであった。私たちが発表した酪農家を対象とした研究(ポスター発表)は希少価値があったようで、数名の参加者から重要な取り組みであるとのコメントをいただいた。

 第3回目は来年の6月アイルランドのダブリン市で開催される予定である。
 詳細をご覧になりたい方はwww.bayleygroup.com/iccvmをお開きください。

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