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Africa Veterinary Epidemiology Veterinary Communication

アフリカ/Africa


 

東アフリカ半乾燥地における人、家畜と野生動物の共生について

 「東アフリカ半乾燥地における人、家畜と野生動物の共生について」と題し、5月25日午後1時半より原虫病センターP/Kホールにてセミナーを開催しました。講師は、現在、ケニア・ナイロビ市に本部を構える国際家畜研究所(ILRI)の研究員である水谷文美氏でした。水谷氏は長年ケニアを中心に野生動物の生態を研究してこられましたが、最近はILRIのモットーである「貧困を緩和できる畜産開発」に焦点をあてた調査研究活動も行っています。
 東アフリカの半乾燥地域、そこに住む野生動物生息数は過去20年間に60%も減少しました。家畜飼育数はほぼ同じですので、草地の競合によるものではないようです。ヌーの例によると、ヌーの繁殖地として使っていた土地が人間の農業活動(小麦生産)のために使われるようになったことが一番の原因であったようです。また、1平方キロメートルあたりの人口密度が7人までであると野生動物数が増加し、7人以上になると急激に減少するということですが、なぜ、7人が限界数値なのか今後の研究結果が待たれています。  
 さらに、野生動物が多い地域(国立公園周辺)などで飼育している家畜の死亡率は、都市近郊で飼育されている家畜の死亡率より低いので、家畜と野生動物の共生が営まれている前者の環境のほうがより高い生産性を達成できるということでした。つまり、人、家畜、野生動物の「共生」が実現すれば、半乾燥地帯に住む人々の収入が増し、貧困緩和につながるということを教えていただきました。
 教員、学生など24名がセミナーに参加し質疑応答などが盛んに行われました。

 

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