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獣医疫学/Veterinary Epidemiology

 

 

外部機関との関係と生産性に関する研究
              ー川西農協の場合ー

平成19年度成果報告書作成しました。


興味のある方は門平までご連絡ください。

 

酪農家と外部機関との関係が牛の生産性に与える影響
−帯広市川西農協の場合−

田村昌子

【目的】酪農を営む上で、乳質や乳量などの牛の生産性に影響を与える要因は大きく分けると “牛の要因”、 “牛と人の関係”、そして、酪農を取り巻く“人と人の関係”の、3つに分類することができる。本研究の目的は、経営者の専門教育レベル、飼育・搾乳頭数、牛舎・経営形態など飼養管理方法が類似している、ある農協管内の酪農家の人間関係における差異に焦点をあてることで、外部機関との関係が牛の生産性に影響を及ぼす可能性について調べることである。 【方法】 北海道帯広市川西農協管内の60軒の酪農家を対象とし、質問表を用いて聞き取り調査を行った。主な調査項目は、(1)生産性の指標(出荷乳量、平均体細胞数、乳房炎治療中頭数)、(2)経営主と家族の酪農への関わりおよび経営形態、(3)外部機関との関係であった。平均体細胞数を牛の生産性の指標とし、体細胞数が低い農家と高い農家を比較することにより、外部機関との人間関係に関連する要因について分析した。 【結果】 体細胞数の低い農家では、酪農関係機関の役職の経験がある、各機関の特徴と役割を理解・信頼し、その機関の役割に適した内容に関する相談をする、営業マンや先方からのアプローチによって外部機関と付き合い始めることがあるという傾向が観察された。一方、体細胞数が高い農家では、「欠かせない機関(3つ選択)」として飼料会社を選ぶ、外部機関との問題はあるが気にしていない、相談相手はいない、他の酪農家からの紹介や評判を頼りに外部機関を選ぶという特徴がみられた。これらのことから、酪農家の外部機関との関係の持ち方や外部機関に対する考え方は、牛の生産性に影響を与えているかもしれないと推測された。

 
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