食品安全マネジメントシステム推進室

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HACCP構築関連文書

 

平成28年度活動報告


1.文部科学省採択プロジェクト分
  (1)畜産フィールド科学センター付属農場の搾乳施設及び屠畜・解体施設でISO22000を
    認証取得しました。
    大学の付属農場でISO22000の認証取得(注:JAB登録)は本学が初めてです。
    認証取得作業では可能な限り文書・記録の量を低減して、HACCPやISO22000構築には
    大量の文書は必要ないことを実証しました。

     

 

(FSSC22000の文書・記録)      (ISO22000の文書)            (上部から見た文書・記録)

  本学では農場付属の乳製品工場でFSSC22000を認証取得しており、これらの施設を活用
  してHACCPシステム構築や内部監査員の研修を実施しています。

  (2)ISO22000内部監査員研修プログラムの開発と実施
    構築されたHACCPシステムの維持管理には内部監査は必須です。
    内部監査の知識・技能を確実に修得するために研修プログラムを開発し、平成29年3月に
    実施しました。
    本学の研修プログラムの特徴は以下の通りです。
    ①研修で使用する資料は全て実際の認証工程システム文書を利用し、ISO22000規格
      要求事項と乳製品加工、搾乳、屠畜解体現場作業との関連性を理解させる。
    ②認証施設の監査計画書の作成から外内部コミュニケーション記録、マネジメントプログラ
      ム、前提条件プログラム他の記録を精査してチェックリストを作成、監査の実施、報告書の
      作成に至る一連の内部監査を経験させる。
    実際のISO22000又はFSSC22000認証施設定期内部監査で研修を受けることが出来る
    のは国内でもまれな事例と考えます。

  (3)HACCP構築専門家育成研修プログラムの実施
    平成28年8月25、26、27日に十勝管内企業から9名が参加してHACCP構築専門家育成
    研修を実施しました。

   

(HACCPの基礎講習とFSSC22000認証工場での危害抽出実習)

2.大学院生・学部学生の展開

  (1)HACCPシステム構築研修(8日間)
     14名の大学院前期学生に対し以下のHACCP関連教育を実施しました。

 
実施年度 内容 実施日
平成28年度  (選択科目)
1.食品有害生物の基本、殺菌方法の理解 9月20日(火)
2.食品表示法の理解 9月21日(水)
3.食品衛生基本法、食品衛生法の理解
4.食品衛生法施行条例(都道府県条例)の理解
5.食品等事業者が実施すべき管理運営基準に関する指針の
  理解
6.大量調理施設衛生管理マニュアルの理解
9月23日(金)
7.設備・機械の保守管理計画立案、運用管理、記録作成
  方法の理解
8.保守管理技能実習
  工具の管理・使い方、取り外し部品の管理方法等
9月26日(月)
1.Codex食品衛生の一般原則の理解
2.Codex食品衛生の一般原則の付属文書「ハザード分析
  必須管理点(HACCP)システム及びその適用のためのガイド
  ラインの理解(7原則12手順)」
9月27日(火)
9月28日(水)
3.手順1~6:危害分析に必要な事前情報の収集及び製品
  説明書、フローダイヤグラム、施設図面等の作成
4.HACCP原則1:「危害要因分析」
5.HACCP原則2:「Critical Control Points(必須管理点)」
  の決定及び妥当性の検証
6.HACCP原則3~5:許容限界、モニタリング、是正措置方法
  の決定及び妥当性の検証
7.HACCP原則6~7:検証、記録方法の決定及び妥当性の
  検証
  
9月28日(水)
9月29日(木)
9月30日(金)
8.演習成果発表:構築されたHACCPシステムの総合評価
9.理解度確認テスト及び修了証書授与
9月30日(金)

  (2)HACCP特訓コースの開設
      HACCPシステム関連教育を終了した大学院生に対し、4時間/月で「HACCP特訓コース」
      を開設しました。このコースではHACCPシステム構築の復習を行い、その他「QC手法に 
      よる工程改善」「微生物検出時の工程調査手法」等も実習しました。
      また、今年度特記すべき項目としては本学農場付属の屠畜解体施設に於けるISO22000
      認証取得関係文書の作成及び第三者認証機関による一次・二次審査対応を経験させ
      ました。
      在学時にISO22000認証取得を経験できることは国内でもまれな事例と考えます。

  

(ISO22000審査の様子)

  (3)学部学生教育(1学年対象)
      昨年と同様に以下の講義を実施しました。
      ①12月08日:食品衛生の一般原則とHACCPシステム 
      ②12月15日:食品安全マネジメントシステムの必要性と多様性

 

(講義の様子:準備)

  (4)就職を控えた学部学生に対するHACCPシステム構築研修を開催
      平成29年2月18、19日の2日間HACCPシステムの構築研修を学部学生5名に実施
      しました。

3.食品安全に係る研修等の開催

  (1)4月28日より帯広保健所と共同で全7回にわたり、地域連携推進センターマルチルームで
      十勝食肉事業組合に属する7社が参集して北海道HACCP認証取得又は北海道HACC
      P導入型基準適合に向けた勉強会を開催し、4社が北海道HACCP認証取得、2社が
      北海道HACCP導入型基準適合しました。
 

  (2)7月29日より帯広保健所と共同で全10回にわたり、とかち財団食品加工技術センター
      研修室で十勝地区食品関連企業の従業員が20名以上参集して北海道HACCP認証
      取得又は北海道HACCP導入型基準適合に向けた勉強会を開催し、2社が北海道
      HACCP認証取得、2社が北海道HACCP導入型基準適合しました。
 

  (3)10月14日 帯広市とかち財団で十勝建築士事務所協会主催の勉強会で講演
      「HACCP対応の食品加工施設」の演題で講演(十勝管内建築士他約25名参加)
 

(3Dソフトで作成したHACCP対応の食品加工施設の設計講習会の資料)

  (4)平成29年1月27日 5Sセミナーを地域連携推進センターマルチルームで十勝地区食品
      関連企業等から21名が参集して開催しました。
      5Sとは「整理・整頓・清掃・清潔・躾(習慣)」を表すもので、食品に携わる従業者には
      必須の知識・技能です。
      この研修では地域連携推進センターの書庫を事例として5S活動の実際を学びました。
    

                    (改善前)                                              (改善後)

  (5)11月27日 地域連携推進センターマルチルームJICA中央アジア・コーカサス地域 
      畜産物の衛生管理・品質管理コースで開催
      「HACCPシステム導入のための環境整備」の演題で8名(ジョージア5名、モルドバ3名)
      にHACCPシステム構築での留意点を解説しました。

  (6)10月18日よりとかちネット主催で帯広保健所と共同で全4回にわたり、十勝地区ホテル
      厨房、レストランの従事者を対象にHACCPシステム構築研修を開催しました。

4.地域の食品企業に対するHACCPシステム構築・運用管理の支援

  十勝地区の食品加工・製造企業で北海道HACCP認証取得やHACCPシステムの構築を目指
   す企業に対して支援を行いました。

実施年度 北海道HACCP認証取得 北海道HACCP導入型基準適合
 平成28年度

食肉加工企業 4社
農産加工団体 1団体
チーズ製造団体1団体

食肉加工企業 2社


5.その他の食品安全に係る活動

  (1)十勝地区の食品製造企業と本学及び帯広保健所、とかち財団のHACCPシステム普及
   活動が鶏卵肉情報センター発行の「月刊HACCP 1月号」に紹介されました。

 

  (2)HACCPシステム普及に関する本学の取り組みが帯広市商工観光部工業労政課発行の
   「中小企業のHACCP導入事例集」に紹介されました。