センター長のあいさつ

 全国の国立86大学は、平成28年4月から6年間の第3期中期目標・中期計画期間に入り、早一年を経過しました。この期間においては各大学の強み・特色を最大限に生かした改革・改善と発展が求められており、それを達成するために方策として国は各大学の機能強化の方向性に応じた3つの重点支援策を設定しました。本学が選んだのは「地域ニーズに応える人材育成・研究推進」であり、地域と本学をつなぐ窓口となっている地域連携推進センターは、これまで以上に重要度が増しております。
 ここ数年、当センターにおいて活躍が目立ったのは、食品安全マネジメントシステム推進室(室長:渡辺信吾特任教授)です。その背景には、2020年の東京オリンピックをめざして食の国際基準であるHACCP認証の義務化に向けた動きが加速化してきたからです。対象となるのは食品製造・加工のみならず、流通販売、レストラン、仕出し屋など食品扱うすべての業種にまで拡大される可能性があるため、地域の方々からいろいろな相談が寄せられました。本学ではこれまでに畜産フィールド科学センター・乳製品工場においてHACCPを基盤とした食品安全に関する最高水準の規格とされるFSSC22000を取得しておりましたが、この実績をもとに食品安全マネジメントシステムに関する教育プログラムを開発し、社会人および学生を対象として研修を開催してきました。受講した社会人の方々はそれぞれの企業で実践し、北海道HACCP認証を取得するなどの成果が出始めています。また、HACCPに関する講義を受講した学生は畜産フィールド科学センター・搾乳施設および屠畜施設のHACCPシステム構築に積極的に参加し、それによりISO22000認証を取得することができました。このようなHACCPに関する知識と経験を体得した優秀な人材を輩出することにより、地域をはじめとする我が国における食関連産業の発展に貢献できると期待されます。

 地域連携推進センターは、本学のもつ様々な資源を地域貢献に役立てるための様々な活動を行ってきましたが、上記のように本学の第3期中期目標・計画期間において重要な役割を担っていることから、今年度も一層気を引き締めてこれらの業務に取り組みたいと考えております。
 これまでと同様、地域連携推進センターにご指導とご鞭撻をいただきますようお願い申し上げます。

平成29年4月

地域連携推進センター長  小田 有二