帯広畜産大学

トピックス

本学顧問 ライドル M.ヴェルナー博士

平成18年度春の外国人叙勲で旭日中綬章を受賞

本学顧問ライドル M.ヴェルナー博士は,平成18年度春の外国人叙勲で旭日中綬章を受賞しました。このたび,本学畜産学研究科畜産衛生学専攻博士課程設置記念講演会・記念式典に出席のため来学されたライドル M.ヴェルナー博士に対し,6月20日学長室において,鈴木学長から旭日中綬章が渡されました。

ライドル M.ヴェルナー博士の功績等は次のとおりです

<功績等>

1 功績概要

同人は,1951年にミュンヘン大学獣医学部を卒業後,1960年までは同大学やアメリカのユタ大学において家畜繁殖学の研究に打ち込み,それ以降,ミュンヘン大学臨床家畜繁殖学講座,家畜人工授精学講座において教育・研究に力を注いだ。その間,1983年から1985年には同大学獣医学部長を,また1987年から1994年には同大学副学長を歴任し,大学運営にも多いに尽力した。同人は,獣医学・畜産学,特に家畜臨床繁殖学・アンドロロジーの分野において国際的に活躍し,季節による雄畜の繁殖能の変化・精液希釈液と精子の形態学的変化・精子運動性のコンピューター画像解析による客観的な評価法など,その業績は重要な畜産技術への応用を切り拓いたものとして高く評価されている。それらの国際的な実績と貢献が評価され,ドイツ国ギーセン大学獣医学部からは「Ludwig Schunk賞」を受賞し,1995年には、ドイツ連邦共和国大統領から連邦功労十字一等勲章が授与されている。加えて,大動物臨床繁殖の指導者として欧州内外の大学で客員教授として招かれ,その技術と考え方について普及に努め,その功績に多くの大学から名誉博士号を贈られている。

2 対日功績

  1. 日本への牛の人工授精技術と制度の普及
    日本家畜改良事業団の研究者との研究交流に加えて,凍結精液作製の施設運営について毎年技術者を受け入れ,指導した。
  2. 日本の獣医畜産学の家畜繁殖学分野の研究者の受け入れと研究指導
    日本の同分野の多くの研究者が同人からの研究指導により,帰国後,国際的な評価を持つ研究者に成長している。また,日本の大学院・学部留学生の受け入れも30年間に渡り継続的に行い,献身的な指導により多大な人材育成を実践した。
  3. ヨーロッパの研究・教育と日本人研究者の橋渡し
    家畜繁殖学分野のみならず,畜産学・獣医学分野全般についてヨーロッパの研究・教育の実態を多くの日本人研究者に知らせる橋渡し役を演じた。
  4. 日本の諸学会の発展に寄与
    日本畜産学会,日本繁殖生物学会の運営及び学会誌の査読による質の向上に多いに貢献し,学会の発展にも寄与したことから,両学会の名誉会員となった。
  5. 日本の大学との学術交流協定への尽力
    ミュンヘン大学獣医学部と日本の大学との交流協定(帯広畜産大学,九州大学,京都大学)により,両国の獣医畜産学の大学院生・学生の相互留学の活性化を促した。
  6. 最近の活躍
    帯広畜産大学の顧問として,獣医畜産系大学の将来構想と運営についての国際的な視野に立ったアドバイスを行い,「食の安全と安心」の保証に資する我が国で初めての「畜産衛生学」大学院設置に多いに貢献した。

 以上のとおり,我が国研究者の指導育成及び日本・ドイツ国間の学術交流の促進に寄与された功績に対し授与されたものです。

 

前ページに戻る