帯広畜産大学

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本学グローバルアグロメディシン研究センター渡邉謙一特任助教が第4回日本獣医病理学専門家協会学術集会において、第3回JCVP奨励賞を受賞

 3月30日(木)、31日(金)東京都で開催された日本獣医病理学専門家協会(JCVP)主催の第4回日本獣医病理学専門家協会学術集会において、本学グローバルアグロメディシン研究センター渡邉謙一特任助教が第3回JCVP奨励賞を受賞しました。
 渡邉特任助教の受賞論文は「実験的AAアミロイドーシスにおけるアミロイドの沈着、代謝と再沈着機序に関する研究」です。AAアミロイドーシスは、SAAとよばれる血液中の蛋白が線維状の異常蛋白(AAアミロイド)へと変化し、全身に蓄積する難病です。AAアミロイドーシスはヒトの関節リウマチの合併症として知られていますが、ウシやイヌ・ネコなどの動物にも発症します。AAアミロイドーシスの病態には不明な点が多く、有効な治療法が確立されていないことから、発症メカニズムの解明が求められています。
 本研究では、関節リウマチモデルマウスにAAアミロイドーシスを発症させ、その病態を継続的に観察しました。これまで、組織に沈着したアミロイドは除去できないという説が一般的でしたが、血液中のSAAと組織中のAAアミロイドを合わせて評価した結果、AAアミロイドーシスを発症したマウスの体内では、発症直後からアミロイドの沈着と代謝が繰り返され、顕微鏡レベルで沈着パターンが変遷しながら病気が進行することが明らかになりました。このマウスモデルは発症初期のAAアミロイドーシスの病態を再現したものであり、今回の発見は同疾患の発症メカニズムを解明するための大きな手がかりになると考えられます。
 AAアミロイドーシスは、蛋白質の立体構造の変化に起因する蛋白コンフォメーション病の一種であり、その発症メカニズムはアルツハイマー病やプリオン病といった難病との共通点も多いことから、本研究結果はこれら類縁疾患研究にも役立つという点においても高く評価されました。
 


受賞した渡邉特任助教

 

 

 

 

 

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