帯広畜産大学

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本学大学院畜産学研究科修士2年生八木貴広さんが2016年度日本土壌肥料学会北海道支部秋季大会でポスター賞を受賞

 平成28年11月29日(火)とかちプラザ(帯広駅前)において開催された日本土壌肥料学会北海道支部秋季大会で、本学大学院畜産学研究科資源環境農学専攻修士2年生の八木貴広さんがポスター賞を受賞しました。
 日本土壌肥料学会は、食糧の生産に深く関係している土壌学、肥料学、植物栄養学の近代的な理論と技術体系を構築することを目的として、1927年に設立され、以来、国土資源の保全に関連する環境科学の分野なども取り込んで発展を重ね、現在では約2,500名の会員を擁する研究活動や技術開発の発展に寄与する非常に歴史のある学術団体です。
 この秋季大会では、約120名の学会員が参加し、北海道における土壌肥料学に係る最新の研究成果について26題のポスター発表が行われ、その中から八木さんが発表した「北海道の普通畑土壌におけるカドミウムの蓄積と実態」がポスター賞に選ばれ、同日夜に開催された懇親会の席上で表彰されました。
 北海道の普通畑には火山灰を母材とする黒ボク土が広く分布し、黒ボク土がリン酸を特異的に吸着して作物に吸収できない形態へと変化させることから、リン酸肥料が多施用されてきました。リン酸肥料の原料となるリン鉱石には不純物としてカドミウムが高濃度で含まれるため、普通畑土壌におけるカドミウムの蓄積や作物への移行などに係る実態を把握する必要があります。
 八木さんは、未耕地と農耕地における土壌断面の比較によるカドミウムの垂直分布、普通畑90地点におけるカドミウムの水平分布と可給性などを詳細に調べ、リン酸肥料の多施用とリン酸の蓄積に伴って多量のカドミウムが畑土壌に蓄積していること、カドミウムの可給性に土壌の腐植物質やアロフェンなどのコロイド成分が影響を及ぼしていることなどを明らかにしました。
 今後、八木さんは研究を進め北海道の普通畑におけるカドミウムの蓄積が作物のカドミウム含量に及ぼす影響を明らかにし、作物へのカドミウムの移行を低減する方策などを提案することを目指していく予定です。食糧の安全と安心に貢献できる研究成果が期待されます。


ポスター発表コアタイムで来場者に説明する 八木さん(写真左) 


 支部長から表彰状を受け取る八木さん(写真右) 

 

  

      

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