帯広畜産大学

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平成28年度学位記並びに修了証書授与式

 第65回畜産学部学位記授与式,第56回別科修了証書授与式並びに第49回大学院畜産学研究科学位記授与式が,3月17日(金)午前10時から講堂において,関係者の列席のもとに挙行されました。

  奥田学長から,学部卒業生246名並びに大学院修士課程修了生37名及び畜産衛生学専攻博士前期課程修了生12名に学位記が,別科修了生15名に修了証書が,それぞれ代表者に授与されました。
 引き続き、畜産衛生学専攻博士後期課程修了生3名(欠席1名)及び論文博士1名に対して、「畜産衛生学」の学位記が授与されました。
 次いで学長から卒業生及び修了生に対して告辞があり、引き続き,ご臨席いただいた帯広畜産大学同窓会会長の砂川敏文様から祝辞をいただきました。
  その後,学生表彰が行われ,学長から学業成績優秀者8名に表彰状と学生後援会から記念品が贈呈されました。
  最後にマンドリンサークルによる帯広畜産大学逍遙歌の演奏があり,蛍の光が流れるなか,卒業生,修了生が退場し,式が終了しました。

告 辞


 本日ここに、ご来賓の方々、また多数のご家族の皆様にご臨席をいただき、平成28年度 帯広畜産大学学位記並びに修了証書授与式を挙行できますことは、卒業生、修了生の皆さんはもとより、本学にとりましても大きな喜びです。

 畜産学部、別科草地畜産専修、大学院畜産学研究科のそれぞれの課程を修了され、本日、この式典に臨むことができますのは、皆さん自身が努力と研鑽を重ね、それぞれの課題や困難を克服した結果であり、深く敬意を表します。留学生の方々は、環境や文化の違う地において、さらに苦労が多かったと思います。卒業あるいは修了の時を迎えられたすべての皆さんに、心からお祝いを申し上げます。
 また、これまで、さまざまな形でご支援をいただきました、ご家族の皆様方、関係各位の皆様には、感慨もひとしおのことと推察いたします。心よりお慶びと、お礼を申し上げます。

 本年度の帯広畜産大学の学部卒業生は246名、別科修了生15名、大学院修了生53名、総勢314名であります。そして、そのうち8名の外国人留学生が卒業・修了を迎えられました。帯広畜産大学の名のもとに、これからの日本を支え、世界に羽ばたく314 名の人材を社会に送り出すことは、学長として大きな誇りです。

 卒業生の皆さんにとってこの4年間を振り返り、最も印象に残った講義は何だったでしょう。数ある講義の中の一つとして「全学農畜産実習」をあげる方が多いのではないかと思います。初めて豚に触れ、育て、土壌を作り、野菜を育て、それらを収穫する。そうした「自ら育てた農産物」を収穫祭で食べることで、生あるものをいただくことへの「感謝」の気持ち、「いただきます」の意味を学んだのではないでしょうか。大学院を修了する皆さんは、今日の自分があることに、より多角的に「感謝」の気持ちを持たれているに違いありません。

 皆さんは今日、これまでの学びの場から社会への扉を開き、希望に満ちた人生をスタートさせることになります。その新しい生活への「はなむけの言葉」として、立命館大学総長を務められた民法学者 末川博先生が説かれたという「人生3分割論」についてお話ししたいと思います。人生を3分割し、第1期を周りの人に育ててもらう時期、第2期を恩返しする時期、第3期を自分のための時期、とする論です。この人生論でいきますと、卒業式を迎え、これから社会で活躍される皆さんは、まだまだ育ててもらう第1期と第2期の狭間に身をおくことになるかと思います。すなわち、社会人1年目の皆さんにとって、「周りの人に育ててもらう時期」が続く時期であると同時に、「恩返し」する時期に入ると思います。誰に、何をもって「恩返し」するのか。示唆に富んだ言葉だと思います。これまで授かったことや授けてくださった方々への「感謝」の気持ちとともに、さらに学び続ける謙虚な姿勢を忘れず、「恩返し」の第2期を送っていただきたいと思います。

 本学は創設以来、これまで約一万六千人がこのキャンパスから飛び立ち、国内外の「生命、食料、環境」の分野で多彩な活躍をされています。全国各地に設立されている同窓会支部には、多様な職種や幅広い年齢層の同窓生が集い、皆さんが過ごされてきた十勝・帯広、あるいは大学生活にまつわる昔話に花を咲かせ、楽しい時間を過ごされています。皆さんも、これから活躍される地にある同窓会支部の総会・懇親会に是非参加してください。同じキャンパスで過ごした日々には、様々な共通の思い出があり、帯広畜産大学の学生時代に育まれた絆は,いつまでも変わらないことを実感することができるでしょう。私自身も帯広畜産大学卒業生の一人として、様々な場所で仕事する機会を得てきました。その時々に畜大を卒業したことに大きな誇りを持って過ごしてきました。その思いはすべての同窓生も共通です。私は学長として全国で開催される同窓会に参加し、本学の近況を伝えるとともに、応援をお願いしています。多くの同窓生の皆様が母校への熱い想いを持っていてくださり、大学基金に支援をいただくなど、多くの応援をいただいています。今日、帯広畜産大学(全学同窓会)の仲間に加わること、こころから歓迎をいたしますとともに、本学の益々の発展のために、今後は一同窓生として応援していただきたいと思います。

 本学は、昭和十六年に前身となる帯広高等獣医学校が創設され、今年で76年目を迎えます。昭和二十四年には、国立学校設置法が公布され、帯広農業専門学校が帯広畜産大学と名称を変え、施設・設備が十分ではない教育・研究環境のもとで新制大学としてスタートしましたが、68年が経過した現在、日本の食料生産の中心に位置する本学の教育研究環境は大きく進歩し、世界に比肩できる教育研究が行える体制を整えるに至りました。そうした本学で学び、今日を迎えられた皆さんひとりひとりに今一度お祝いを申し上げるとともに、それぞれの夢と、学友や恩師とともに過ごした日々を胸にいだきながら、「恩返しの第2期」が光り輝くよう、心からエールを送り、告辞といたします。


平成29年3月17日
帯広畜産大学長
奥田  潔

 

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