帯広畜産大学

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国際学会(ISERD)第6回国際会議(6th ICERD)において、岩手大学大学院連合農学研究科博士課程1年の山崎由理さんらが 「Award of Excellent Paper」 を受賞

 3月7日(土)、8日(日)にフィリピン国・ボホール島で開催された「環境に配慮した持続可能な農村開発に関する国際学会(ISERD)第6回国際会議(6th ICERD)」において、岩手大学大学院連合農学研究科博士課程1年の山崎由理さんらが発表した原著論文が「Award of Excellent Paper」を受賞しました。
 この賞は、山崎さん、本学の宗岡寿美准教授、木村賢人助教、辻修教授および本学元大学院生の若生沙智代さん(現在、茨城県庁勤務)の連名で同学会に投稿した原著論文の校閲結果をもとに、この論文内容に関する山崎さんの学会発表の評価を加えた審査の結果、多数の投稿論文・学会発表の中から同賞8件のうちの1件に選ばれたものです。
 なお、この原著論文は最終の校閲審査を経て、同学会論文誌(IJERD Vol.6)に掲載される予定です。
 山崎さんが発表した論文のテーマは「多変量解析およびトリリニアダイアグラムを用いた農業流域における河川水中のイオン成分の評価」です。十勝地域(畑作)および根室地域(酪農)では、同程度の畑草地率の場合、河川水中の窒素濃度は十勝地域で高い傾向にある一方で、電気伝導率は根室地域で高くなる傾向が確認されており、根室地域では農業由来以外の汚染原因が存在している可能性が懸念されていました。
 今回の発表では、クラスター分析およびトリリニアダイアグラムを用いて、両地域において河川水中のイオン成分の性質が異なる要因を解析しました。
 その結果、十勝地域の河川は流域内の畑草地に施肥される化学肥料の影響を受けてSO42-およびNO3-の割合が高いのに対し、根室地域の河川水質は温泉水(Na+およびSO42-)の混入や地質成分(Mg2+およびCa2+)の流出を反映して、十勝地域よりも河川水中の総イオン濃度が高くなっていることが明らかとなりました。
 山崎さんは、「国際学会で論文賞を受賞できたことを光栄に思います。ICERDに参加するのは今回が3度目ですが、東南アジア諸国の研究者や学生と発展途上国が抱える環境問題や農業の現状を議論できることは、貴重な経験だと感じています。現在は、北海道東部地域を対象に研究を行っていますが、将来は発展途上国が抱える環境・農業の課題にもチャレンジしてみたいと思いました。」と受賞の喜びを語りました。
 


学会発表中の山崎さん

8名の受賞者らとの記念撮影
(左から2番目が山崎さん)

        

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