帯広畜産大学

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平成26年度学位記並びに修了証書授与式

 第63回畜産学部学位記授与式,第54回別科修了証書授与式並びに第47回大学院学位記授与式が,3月20日(金)午前10時から講堂において,関係者の列席のもとに挙行されました。

  長澤学長から,学部卒業生255名並びに大学院修士課程修了生29名及び畜産衛生学専攻博士前期課程修了生11名に学位記が,別科修了生15名に修了証書が,それぞれ代表者に授与されました。
 次いで畜産衛生学専攻博士後期課程修了生4名に「畜産衛生学」の学位記が授与されました。

 次いで学長が告辞を述べ,引き続き,ご臨席いただいた帯広畜産大学同窓会会長の由佐壽朗様から祝辞をいただきました。
  その後,学生表彰が行われ,学長から学業成績優秀者8名に表彰状と学生後援会から記念品が贈呈されました。

  続いて,ご来賓の同窓会会長,理事,副学長の紹介があり,最後にマンドリンサークルによる帯広畜産大学逍遙歌の演奏があり,蛍の光が流れるなか,卒業生,修了生が退場し,式が終了しました。

告 辞


 本日ここに、ご来賓、ご家族、教職員のほか、関係各位のご臨席をいただき、平成26年度の学位記並びに修了証書授与式を挙行できますことは、本学にとりまして大きな喜びです。

 畜産学部、別科草地畜産専修、大学院畜産学研究科のそれぞれの課程を終了され、本日、この式典に臨むことができますのは、皆さん自身が努力と研鑽を重ね、それぞれの課題や困難を克服した結果であり、深く敬意を表します。留学生の方々は、環境や文化の違う地において、さらに苦労が多かったと思います。卒業あるいは修了の時を迎えられたすべての皆さんに、心からお祝いを申し上げます。
 また、本日ご出席くださいましたご家族の皆様には、感慨もひとしおのことと推察いたします。誠におめでとうございます。
 

 本学は昭和16年に前身となる帯広高等獣医学校が創設され今年で74年目を迎えます。昭和24年には、国立大学設置法が公布され、帯広農業専門学校が帯広畜産大学と名称を変え、施設・設備が十分ではない教育・研究環境のもとで新制大学としてスタートしました。初代学長の宮脇冨先生は、「従来の農業教育の極端なる分化を是正し、各種技術の統合を図ることにより農学を有機的ならしめ、我が国の農業を革新的に発展させる。」と宣言されました。
 新制大学としてスタートしてから66年が経過した現在、教育研究環境は飛躍的に整備されました。ちなみに、この講堂は、昭和54年に竣工し、翌年3月の卒業式で初めて使用されました。35年前になりますが、今では学内で最も古い建物の一つになっています。
 ここ数年の間に施設・設備が新しくなり、教育課程が変わり、教育基本法が改正されても、創立以来の本学の強みや特色に揺るぎはありません。日本の食料生産の中心地として「生産から消費まで」一貫した環境が揃う十勝に位置する本学は、生命、食料、環境をテーマに、農学、畜産科学、獣医学に関する教育研究を推進する、我が国唯一の国立単科大学です。
 

 本学のミッションは、「知の創造と実践によって実学の学風を発展させ、『食を支え、くらしを守る』人材の育成を通じて、地域及び国際社会に貢献すること」であり、本学の人材育成目標は、食と農の大切さ、動植物の命の尊さを心得た素養を基礎として、いわゆる「Farm to Table」の幅広い領域を学際的視点で捉える能力と、あらゆる現場に適応できる知識・実践力を有するとともに、地球規模課題解決等の国際的視野を備えた畜大型グローバル人材を育成することです。
 また、「食の安全確保」を担う専門家として、問題解決型の高度な研究能力と幅広い見識を備えた人材を育成することが、本学のミッションであり社会的役割です。教育プログラムの実施に関しては、地域の試験研究機関や農業・食品あるいは動物関連企業、更に、動物衛生・食品安全を担う国際機関、開発途上国に対する国際協力機関等との連携によって、ミッションに掲げたグローバル人材が育成されたと確信しています。


 さて、5日前にこの講堂で、400名を越える参加者のもと、第2回目となる「帯広・十勝に花は咲く」東日本大震災チャリティーコンサートが開催されました。最後に全員で復興支援ソングである「花は咲く」を合唱し、参加された人たちの心に大きな感動を与え、助け合いの気持ちの大切さを共有することができました。
 皆さんがこれまで過ごした学生生活において、多くの出来事や人との出会いがあったと思います。中でも、4年前に発生した東日本大震災と震災復興の種々の取り組みは、忘れられない出来事ではないでしょうか。震災の発生は、皆さんが在学中であったり、入学前であったりとそれぞれですが、想定外と言われた自然災害と人災とも言われる福島原発事故は私たちに大きな悲しみと自然災害への驚異とともに、科学技術の在り方や日常生活の大切さなど多くのものを考えさせてくれました。本学は、動物や植物と関わり、自然や環境をテーマとした教育研究を専門領域とする大学ですので、他にもまして、復興支援に関わる様々な取り組みを継続させるとともに、震災直後に感じた様々な思いを決して忘れてはならないと思います。
 

 本学創設以来、これまで約1万6千人がこのキャンパスを飛び立ち、国内外の「生命、食料、環境」の分野で多彩な活躍をしています。全国各地に設立されている同窓会支部には、多様な職種や幅広い年齢層の同窓生が集い、十勝・帯広、あるいは大学生活にまつわる昔話に花が咲き、楽しいひと時を過ごすことになります。皆さんも、是非、各地の同窓会支部の総会・懇親会に参加してください。同じ大学キャンパスで、ともに過ごした日々には、様々な共通の思い出があり、大学時代に育まれた絆は、いつまでも変わらないことを実感します。
 終わりに、本日、本学の同窓生となる皆さんが、今後、遭遇するであろう、困難な課題や想定外の局面などに真っ向から立ち向かい、将来の担い手となって社会を牽引していただき、畜大発のグローバル人材として、「食を支え、くらしを守る」様々な分野において大いに活躍し、地域社会や国際社会に貢献することを祈念して、告辞といたします。


平成27年3月20日
帯広畜産大学長
長澤 秀行

 

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