第8期概要
開発途上国を中心とした地球規模での人口増加による人類活動の影響により,20世紀後半に、地球温暖化,オゾン層破壊,森林破壊,海洋汚染,大気汚染,酸性雨,砂漠化,水質汚染,生物多様性の減少など,地球環境問題が顕在化し、食料の安定的生産および安全性確保が現代の国際社会の課題となっている。
一方では食品の自由化とグローバル化が進展し,20世紀後半には家畜由来の病原体に起因する人獣共通感染症が世界規模で拡大した。21世紀には,さらに開発途上国の人口増加の傾向が想定され、地球環境は悪化の一途をたどることが強く懸念されている。とくに,地球温暖化を引き起こす二酸化炭素,メタン、亜酸化窒素などの温室効果ガスの増加は,農地開発と森林伐採,水田や牛の第一胃発酵など農・畜産業に起因する部分が少なからずあることが報告されている(IPCC, 2003)。
一方で,地球全体の温暖化は農村の農業そのものの形態の変化を誘引するだけではなく,熱帯地方特有の感染症の拡大、水確保等衛生環境に種々の影響を及ぼすと考えられる。
APEID第8期事業における帯広農村開発国際セミナー(OASERD)は,アジア・太平洋地域の環境衛生を基盤にした農村開発教育の専門家を招聘して,自然・社会・文化・経済の視点から本学の特徴であるシーズを活用した農畜産業領域における持続的な開発のための教育課題を設定し、国際セミナーを開催し、農村開発を通しての課題解決の方法について議論を深める。すなわち、OASERDは、アジア・太平洋地域の農業・農村開発を相互に理解したうえで,地球環境に安全で安心な農・畜産物の生産に関する技術の開発ならびにその意義を理解する教育の普及について議論し、環境衛生教育を通じて,持続開発可能な循環型農村社会の形成に貢献したいと考える。
過去の事業
|第7期事業|2002|2003|2004|2005|2006|2007|

