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 ○第2期短期派遣活動報告⑪

2013年9月5日

 今日はSilvaさん、Kostinchokさん、Jorgeさんの3農家に調査報告と提案を行いました。JICAの岡職員、運転手のGustavoさん、イタプア県庁から獣医のJackelineさん、長期隊員の吉川さん、コロネルボガード市のJulioさんにも同行していただき、車3台、今までで一番の大所帯での農家訪問でした。

 最初に8月31日に昼食をご馳走になっているSilvaさんの家を訪れました。Silvaさんの家での報告の際には、さらにコロネルボガードのテレビ局の取材も入り、Silvaさん夫妻含め総勢14人がSilvaさん宅の庭に集まり、ちょっとしたパーティーでした。私は、テレビのインタビューに答える機会に恵まれ、調査で明らかになったことやパラグアイでの活動についてなどを話しました。とても緊張しましたが、このプロジェクトの宣伝と結果を広く伝えることができました。明日、町中の人気者になっているか楽しみなところです。肝心の結果報告と提案については、Silvaさんにも興味を持っていただけたようで安心しました。また、発表に際し、コロネルボガード市や農業組合を中心に行う予定の、餌の確保についての取組みについても話を聞くことができました。Silvaさんのような勉強熱心で優秀な農家さんに伝えることで、他の農家にも提案が広まることを期待したいと思います。

 次にお昼のアポイントメントでKostinchokさんを訪れました。Kostinchokさんは午前中マンディオカの作付けをしていたそうで、とても忙しそうでした。午後からもその作業がある中、私たちの報告を聞いてくださいました。ここでの報告では、プレゼンの際のアプローチが少しぼやけてしまい、思ったような流れでの提案ができませんでした。Kostinchokさんからの反応も薄く、とても悔やまれます。自分の中で報告の要所を明確にできなかったところにも問題がありますが、ここでそれを詳しく説明できる語学力と、話題への専門性の不足、さらにはKostinchokさんとの心の距離を詰めるだけの情熱が足りなかったことも大きな問題でした。自分の未熟さを痛感するとともに、改めてインタビューの奥深さを学びました。インタビュー後に、吉川さんからもプレゼンについて指摘を受けましたが、もっと相手の気持ちになって考えて活動したいと感じました。

 最後に昨日に引き続きJorgeさんの家にうかがいました。あいにくJorgeさんのお父さんは放牧地へ行ってしまうとのことで同席はされませんでした。Jorgeさんは農業組合の秘書を務めており、人工授精師でもあります。当然のことながら、牛の飼養に関しての見識もあり、私が逆に聞きたいほどです。ですが、優しく私たちの話を聞いてくださりました。先ほどの反省もあり、しっかりとしたプレゼンを行うことができたと思います。また、Jorgeさんが、小牧さんの発表時に私の話した内容とリンクさせての意見をされていたのを聞き、私の話に興味を持っていただけたことに感動しました。とても嬉しかったです。

 Jorgeさんではただの報告に終わらず、報告最後にJorgeさんに残念なお知らせを伝えることもありました。昨日の調査で訪問した際、ジャージーとホルスタインの雑種で雄雌双子の牛を買ったとの話を聞き、私たちの中で議論の対象となっていましたが、今日、県庁のJackelineさんに確認したところ、やはり繁殖に問題のある牛である可能性が高いとの回答をいただきました。Jorgeさんと家族はその牛を今後の品種改良のための牛として購入しており、その未来が詰まった双子の牛の話を切り出したときからJorgeさんとお母さんは始終笑顔でした。今後のJorgeさんの経営の期待の象徴である2頭の牛が実は問題があることを知らされて、彼らはどれほど落胆するでしょうか。その気持ちを想像すると、事実を伝えるべきか伝えないべきか大いに悩みました。結局、事実を伝えることにしましたが、その事実を聞かされた時のお母さんの顔が目に焼き付いて離れません。お母さんは伝えてくれて嬉しいとおっしゃってくれましたが、時としてこうした厳しい事実を伝えることも必要なのかもしれません。今後こうした相手にとって大きなショックを与えてしまう場面に立ち会う事は少なからずあると思います。こうした究極の選択に適切な言葉で伝える優しさを身に着けていきたいと強く思いました。

 報告を通して人とのコミュニケーションの楽しさ、奥深さを学ぶとともに、辛さや苦しさも日々体感しています。農家さんに報告や提案を行うことで、改めて私たちのパラグアイでの活動の意義、ボランティアの難しさについて考えさせられています。         

千葉 拓紘

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