ホーム活動紹介>平成24年度第1期短期派遣活動報告 H25.3.14

 ○空一面の星空

2013年3月14日

 今日はサン・ペドロ・デル・パラナ市に訪問しました。サン・ペドロ・デル・パラナ市は私たちが滞在しているコロネル・ボガード市から約40分離れており、今日訪問させていただく農家さんの家は市内からまた40分くらいかかるところでした。朝目覚めると、ホテルが停電していて部屋が真っ暗というアクシデントに遭遇しつつ、朝6:00~の搾乳を見学させていただくためにホテルを4:30に出発しました。牧場に到着することにはまだ辺りは真っ暗で、車から降りて空を見上げると空一面が奇麗な星空でした。北海道も星空はとてもきれいですが、パラグアイでみた星空は今にも星が落ちてきそうなくらい奇麗で、日頃の調査の疲れが一気に飛びました

 牧場に到着すると従業員の方がパラグア伝統の飲み物「Cosida」を作ってくださいました。マテ茶の葉と大量の砂糖の中に直接炭を入れて焦がしたものをお湯に入れ、また砂糖を大量にお湯に入れるというのがCosidaの作り方です。この時従業員の方が熱々の炭を直接素手でとってからお皿に入れていたので、とても衝撃を受けました。Cosidaはすごく甘い紅茶のような味で、とてもおいしかったです。その後搾乳を見学させていただき、今回の調査結果を農家さんに報告しました。結果報告をしている間農家さんはずっとメモをとられており、非常に熱心に私たちの話に耳を傾けてくださっていました。
 午後からはサン・ペドロ・デル・パラナ市の大規模農場に見学に行きました。搾乳牛約100頭、肉牛約200頭、約300haの放牧地を所有しており、牛の他にも豚や七面鳥、くじゃくなどたくさんの動物を飼っていて動物園のような牧場でした。ここでは冬用にサイレージも作っており、いかに安い材料で飼料を作るかが今後の課題であるとおっしゃっていました。搾乳衛生も徹底しており、他の小規模酪農家では一度もみていないディッピングを使っていたり、繁殖管理もホワイトボードに記入するなど管理がいき届いていました。
見本となるような農家さんが近くにあるにも関わらず、パラグアイ人の国民性から、周りの小規模農家は50年前から技術進歩していないそうです。この農家さんはとても協力的で、今後講習会などを開いて長期隊員とともに小規模酪農の意識改革、技術移転をしていきたいとおっしゃっていました。

清山 咲希子

 <前へ

次へ>