帯広畜産大学

プロジェクト

第2回オープンフォーラム

「アフリカのアグリ・カルチャー -持続的食糧生産のための人づくり-」

平成18年3月17日(金)に国際協力推進オフィス 第2回オープンフォーラム「アフリカのアグリ・カルチャー -持続的食糧生産のための人づくり-」を総合研究棟I号館において開催しました。

現在、サハラ以南アフリカの貧困削減がますます重要視され、国際協力課題として、早急に達成することが強く望まれています。そこで、本学では、農畜産部門への国際貢献を念頭に、文部科学省の新世紀国際教育交流事業の支援を通じて、当該地域の有識者を招聘し、現在進行中の問題解決に向けたさまざまな取組みなどの紹介を得て、現状や問題点の理解を深め、意見交換する機会を提供しました。

国際協力推進オフィス長高橋教授の開会の挨拶

アンドリュー・B・ギダミス氏

(アフリカ人造り拠点本部事務局長・タンザニア国ソコイネ農科大学教授)

アフリカ人造り拠点本部は、日本が主導する東京アフリカ開発会議(TICAD)および国連の提唱するミレニアム開発課題に基づき、貧困削減に必要な人材育成を目的に設立され、現在、JICAのプロジェクト支援を受けて、ケニア、タンザニアおよびウガンダの東アフリカ3カ国を対象として運営されています。

そこで事務局長の重責を担っておられるアンドリュー・B・ギダミス氏は、拠点本部が行っている貧困削減に向けた取組みを紹介し、1)当該地域の高等教育機関が主体となり行う研究・教育への支援、2)技術普及への支援、3)それらの成果や関連情報のデータベース確立、以上の3点をを活動の柱として展開していることが紹介されました。

具体的な例を挙げて、研究開発から技術普及、データベースの構築などの進展状況について説明がありました。また、現在、当事務局が主導している研究テーマの紹介や、今後、東アフリカ3カ国に限らず、より広い地域へ活動を展開していく計画など、日本を主体とした対アフリカ援助の重要性を理解するうえで重要な知見が提供されました。

アフリカ人造り拠点本部で重責を担うアンドリュー・B・ギダミス氏

フランシス・ムティソ・マソオコ氏

(ケニア国ジョモケニヤッタ農工大学助教授)

本学と強い国際連携関係を持つケニア国ジョモケニヤッタ農工大学のフランシス・ムティソ・マソオコ氏からは、経済成長が滞り、最貧困国が最も多く存在するサハラ砂漠以南のアフリカ諸国における、農業の現状と問題点について紹介していただきました。

貧困削減に向けた解決策としては、食糧保全の確立、より付加価値の高い農業生産物の生産や、より多くの投資などによる農業セクターの育成が、最重要課題であるとの指摘がありました。具体的なケーススタディーを通じ、中小規模農家の収入が短期間に倍以上に成長できることなど、当該部門における研究開発・技術普及の重要性が指摘されました。

各国の農業部門における研究開発戦略として、当該部門に関わる諸機関の機能改善、農業開発と環境問題の解決、および、食糧保全と開発への取組みが重要であり、これらの取組みを実現するために、国内はもとより、地域内・地域間の共同取組みが重要であること、さらに今後、日本の果たす役割の大きさと期待について述べられました。

わが国の一層のアフリカ支援を訴えるフランシス・ムティソ・マソオコ氏

 

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