帯広畜産大学

プロジェクト

国際協力フォーラム

『国際協力を担う人材育成-持続可能な農村開発のための教育計画-』を開催

 現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)の一環として,国際協力フォーラム『国際協力を担う人材育成-持続可能な農村開発のための教育計画-』を平成18年2月28日(火)に開催いたしました。

『帯広畜産大学における国際協力教育の取り組み』

高橋潤一(帯広畜産大学教授)

 帯広畜産大学では,現在,これまでの国際協力部門における業績を基に,更に効果的な貢献ができる人材の育成に取組んでいること。この取組みの特徴は,従来の畜産部門における専門教育を重視し,職業専門人養成を維持する一方で,国際貢献への橋渡しをする教育を導入したことにあることの説明がされました。

 また,今後の人材養成や国際貢献の活動を展開する拠点形成のための調査の模様などの報告がありました。

 

『農村開発と環境保全に向けた人材育成』

渡辺紹裕(総合地球環境研究所教授)

 

  国際貢献,特に,環境保全を見据えた開発協力に必要とされる人材と適性について

紹介がありました。そして,求められる人材を育成する際に必要となる教育システムのあり方について,具体的なプログラムを示しながら説明があり,更に,教育を受けた人材が,あらゆる段階で評価され,同時に人材を育成するプログラムへ評価の結果が反映されるシステムの重要性が強調されました。

 

『マレーシア・インドシナ地域における農村開発と人材育成』

J.B. Liang(マレーシア・プトラ大学助教授) 

 マレーシアで経験されている工業化に伴う農業生産の遷移についての紹介と,発展途上国における農業では,その経済性が第一に重要視され,環境汚染などに留意した持続性が二次的にならざるを得ない状況の紹介がありました。

 また,急速な工業化に伴い,低収入の農業部門での人材確保が困難になっている状況や,都市部と地方の貧富格差の拡大傾向について説明がありました。

 

『アジア・太平洋における農村開発と人材育成』

J.K. Ha(ソウル国立大学教授)

 アジアにおける農業の重要性と,急速に伸びる人口増加の傾向から,その重要性が更に大きくなっている状況について指摘がありました。しかし,アジアの多くの国では,急速に工業化が進行し,経済的に農業の重要性が軽視される傾向が見られ,農業従事者が,地方の貧困層へ押しつけらる傾向を示している。そこで,政策的に,持続的な農業を支持し,人材の育成や付加価値の高い農業生産を振興するなどの対策が必要だと強調されました。

 

『農村開発のための人材育成に向けた国際機関の取組』

D. Atchoarena(ユネスコ国際教育計画研究所)

  国際貢献の取組みを国連の立場から説明がありました。多くの最貧国が農業にその経済の基盤を依存している現状と,国連の開発目標の大事な項目である貧困削減が,農村開発に拠るところが大きいことを指摘されました。しかし,最近の国際協力の動向では,村落・農業開発などが軽視される傾向があり,今後,持続的農業開発能力の開発や新技術の導入など,地方の農業技術者育成を通じた取組みが重要であることが述べらました。

 

前ページに戻る