帯広畜産大学

帯広畜産大学の紹介

羊の毛刈り 第2回農畜産実習(4月23日)

羊の毛刈り

場所:家畜改良センター十勝牧場(音更町)

全学農畜産実習第2回は,音更町にある家畜改良センターで羊の毛刈りです.

まず,センターの河野課長さんから,羊についてレクチャーを受けます.
センターでどんな実験がおこなわれているのか,どのようにして羊を飼うのか,など興味深い話が聞けました.

羊のしっぽは生後まもなくとってしまうのだそうです.

刈らせていただく羊はサフォークです.

大きさはだいたい70~80kg,大きいものだと100kgになるそうです.サフォークは足先と顔が黒いのが特徴です.毛の下の胴体は黒くないです.

センターの羊は人になれているので,学生が羊舎に入っていくと珍しがってか,学生に近づいていきます.逆に学生のほうがビックリしていたようです.

「いやー,でけぇー」
「ほんとうに,メェーってないてるぞ」

まずは手塚先生のデモンストレーションです.

毛を刈る場所の順番をゆっくり見せていただきます.

まずは羊を座らせてお腹から刈っていきます.座らせられた羊はおとなしくなります.

初めてみる毛刈りに学生は真剣そのものです.気をつけなければならないことを聞き漏らしたり見落としたりすると羊だけじゃなくて自分たちもケガをしてしまいますからね.

左の立て膝をついている方は,テレビ局のカメラマンです.この日はテレビ局が2つと新聞社も取材に来ていたのですが,学生はそれどころじゃありません.


さて,いよいよ学生の実習開始です

実習は6人で5つの班に分かれて羊を1頭ずつ刈ります.

大きな羊を囲いから出し,足を押さえて座らせます.ここまでが結構大変で,ほとんどの人は羊に触るのは初めてなんでおっかなびっくりという感じでした.

各班にはセンターの方が1人ずつついていただいて,はじめは本当に手取り足取り,という感じです.もちろん羊の手と足もです.

まずはお腹から刈っていきます.
雌の羊なので,お腹には大きな乳房があって結構デコボコしています.乳房を傷つけないように慎重に刈らなければいけません.

「ほれほれ,この足を押さえて」
「は,はいっ」

羊になれることも大事です.

ほとんどの学生はさわるのも初めてですから.

「ほれほれ,さわってみて,羊って温かいっしょ」
「うわー」(ぺたぺた)

 

 

 

 

お腹を刈り終わったら,次は羊を寝かせて身体の半分を刈ります.ここは比較的平らな部分ですが,バリカンをしっかり羊の身体の凹凸にあわせないと刈り残しがでてしまいます.

刈る人はもちろん,見ている人も,次は自分の番なので,真剣そのものですね.

 

毛を刈ったあとの羊の身体にあるシミはヨーチンです.
羊を寝かせたり起こしたりしながら毛を刈るのですが,その時に羊の皮膚のしわをきちんと伸ばして刈らないと,バリカンがしわを噛んでしまって,羊が怪我をしてしまうのです.

いやー,羊も大変だ.

身体の側面については手塚先生も落ち着いて学生に任せられるようです.

「そうそう,そんな感じ」

学生は真剣そのものですけどね.

反対側の側面は羊の首を足ではさんでかっていきます. 真剣そのもの.カメラ目線を送る暇もありません.

ほとんどできあがりです.最後におしりのあたりを刈っています.このころになると学生も一人で羊を扱えるようになります.

毛を刈られた羊はつるんとしています.今年は例年になく温かいということですが,それでも日が暮れるとちょっと寒いくらいです.羊は大丈夫なんでしょうか.

さておしまいです.1頭の羊から刈り取られた毛を広げています.右側が首のほう,左側がお尻のほうです.1頭からおよそ2.5kgくらい,大きなもので3kgくらいの毛がとれました.

このうちゴミがついている部分や,フンなどがついて汚れている部分,また,実験のために油性ペイントでマーキングされた部分などを取り除き,出荷されます.

羊の毛は生えている部位によって性質が結構異なるようです.首筋のあたりが比較的細くてちぢれがつよいそうです.また,羊の毛に付いている油は美容に大変よろしいとか.スキンクリームやリップクリームに使われているようです.

学生の皆さん,お疲れさまでした.
また,家畜改良センターのスタッフの皆さんには本当にお世話になりました.ありがとうございました.

 

前ページに戻る