大学院畜産学研究科 畜産管理学専攻

畜産管理学専攻

 動物生産を直接的に支える生物機能を遺伝情報の統計的解析や生殖工学,栄養・生産生理及び行動理論などの分野から科学的解明を図る生産学分野と,世界と日本の社会経済関係を正しく認識して,持続可能な畜産・農業システム発展の解明・創造を目指す経営・経済学分野との二つの研究・教育分野から構成されており,相互に密接な学際的連携を保ちながら,高度な専門的知識と技術を修得した技術者・研究者養成を目的としている。

本専攻は以下の5つの修士講座からなっている。

■共生家畜システム学

この講座は,持続可能な畜産の生産技術・社会経済システムの解明にかかわって,二つの異なる教育研究分野から成り立っている。一つの共生家畜管理学分野は,家畜と環境,家畜と行動,泌乳生理,家畜管理システムなど家畜・自然環境・人との共生に基盤をおいた家畜管理に関する高度な教育・研究を行う。もう一つの共生経済システム学分野では,農業・農村における物質循環を考慮した経済システム,各種のバイオマス利用産業及び食品安全のリスクコミュニケーションに関する高度な教育・研究を行う。

■家畜育種増殖学

研究分野としては,家畜育種学と家畜増殖学の二つがあり,研究課題は以下のようなものがある。

  • ◎乳牛に関する育種システム,家畜の量的形質の遺伝的パラメータの推定並びに家禽の育種に関する教育と研究を行う。
  • ◎哺乳動物卵子の凍結保存,体外成熟,体外授精(顕微授精),体外培養による胚発生に関する理論と応用について教育・研究を行う。また,凍結精液の新たな希釈液の開発と人工授精による受胎率向上に関する実践的研究教育も行う。
■家畜生産機能学

家畜生産の基礎となる動物体の生理・栄養・行動とそれらの変動に関与する飼育環境的要因の解析を中心に,家畜の生産方式を効率的に管理・制御するための理論と応用について教育研究する。
本講座の主要研究課題は,家畜の生体情報とその利用,家畜生産と内分泌の関係,貯蔵粗飼料の養分価変動,反芻胃内における飼料成分の代謝とその制御,穀物飼料節約型の牛肉生産技術の研究などである。

■畜産経営管理学

農業・畜産の経営管理,計量分析,診断分析,経営計画,情報処理などの基礎である畜産経営学,計量経済学,経営計画論,数理モデル,多変量解析,欧米ビジネスの理論と応用に関する高度な教育と研究を行う。
本講座の主な研究課題は,農業・畜産における意思決定や計画モデルの理論と応用,経営情報の収集・処理・評価に関する基礎理論と応用,欧米諸国のビジネス社会に関する研究などである。

■畜産資源経済学

農業経済学を基礎として,畜産資源経済学,農業政策学,農業貿易論,国際農業開発論,食品経済論における理論と応用について,高度な教育と研究を行う。
本講座の主な研究課題は,農畜産物の生産・流通,資源・消費者・アグリビジネスに関する食料政策,アジアの畜産開発に関する研究などである。

 

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