大学院畜産学研究科 畜産環境科学専攻
畜産環境科学専攻
農学・畜産学と環境科学の基礎をなす専門分野であり,主に次の3領域について自然科学的,農学的手法を基礎とした教育研究を行い,畜産環境に関する高度な専門家及び研究者の養成を目的としている。
- 草類・飼料作物及び畑作物の改良と畑・草地利用の高度化に関する理論と応用技術並びに自然生態系と農生態系の保護
- 土地利用型畜産の基礎である耕地土壌と水利用を含めた農地環境の保全・維持・改良
- 農畜産機械並びに畜産施設の開発・利用に関する理論と応用技術
本専攻は,次の5つの修士講座からなっている。
■作物科学
畑作物と牧草の改良と生産の基礎となる植物遺伝学,植物育種学,植物工学,資源植物学,飼料作物学及び植物生産学の理論と応用に関する高度な教育と研究を行う。
本講座の主な研究課題は,作物の耐冬性に関する遺伝育種,遺伝子工学及び細胞工学による作物の耐病性並びにストレス耐性の解析,染色体工学によるコムギ種子胚乳デンプンの解析,分子マ-カ-によるQTL解析及びコムギの穂発芽に関する研究などである。
■草 地 学
草地生態学を基礎とし,草地生産学,草地利用学,飼料資源科学,植物遺伝資源学に関する理論と応用について高度な教育と研究を行う。
本講座の主な研究課題は,草地の生産と維持管理,草地利用法,未利用資源の飼料としての利用,飼料資源の保全と合理的な利用方法,草地雑草の生態と防除に関するものである。
■生態系保護学
自然及び農業生態系に係わる植物生理学,植物生態学,動物生態学,野生動物管理学,畜産害虫学,昆虫生理学について理論と応用を教育・研究する。
本講座の主な研究課題は,牧草の再生機構,鳥類・哺乳類・昆虫の分類・生理・生態,環境指標としての昆虫や鳥獣の利用,草地・畜産における残存林の生態など,生態系の相互作用と保全に関するものである。
■土地資源利用学
土地利用型農業の基礎である地盤情報学,気象情報学,土地利用学,土壌化学,土壌生成分類学,農地工学,農業水利学,農業造構学の理論とその応用に関する高度な教育と研究を行う。
本講座の主な研究課題は,土地資源の構成要素である土壌の成因・特性及び機能に関連した基礎知識をもとに,資源環境と土壌鉱物,有機・無機成分とのかかわりを究明する。さらに,土地基盤としての地盤情報,表層地質及び農林業における土地の高度利用と評価法を研究する。また,土木的手法を用いた理論技術をもとに,農業の生産基盤と生活環境を向上させる総合的な判断力を養成する。特に気象情報,灌漑,排水,土壌侵食,土壌凍結,凍上などに関する土地改良的諸問題を研究する。
■生物生産システム工学
基礎機械工学,農業機械学及び畜産機械学を基礎とし,農業トラクタ工学,農作業機械学,畜産施設学及び農産加工機械学の理論とその応用に関する高度な教育と研究を行う。
本講座の主な研究課題は,農用車両タイヤと土壌間の相互作用に関する土壌力学的研究,栽培・収穫の技術や家畜管理技術への工学技術の導入による農畜産技術の高度化及び農産物・同副産物の利用とその品質向上に関する工学的研究並びに農畜産廃棄物の有効利用技術の研究などである。


