大学院畜産学研究科 生物資源科学専攻

生物資源科学専攻

生物生産物などの生物資源について,それらの生体における機能の解明,牛乳及び乳製品・食肉及び食肉製品・農産物へのバイオプロセスの応用及び食品関連のバイオインダストリーに関する高度な技術などの修得に幅広く対応できる人材を育成し,広く社会に貢献することを主眼としている。そのため,例えば組織培養,バイオリアクター,醗酵工学,醸造工学,食品工学などを主要な対象分野とし,さらにそれらの背景となる学問分野,すなわち生化学,有機化学,物理化学など基礎知識を基にして修得できるようカリキュラムの構成を図っている。

本専攻は,次の3つの修士講座からなっている。

■応用生命科学

生物化学,生物工学を基礎として,生物資源が示す生命現象のメカニズムの解明,有用遺伝資源の検索・保存とその高度利用及び糖鎖・脂質工学を応用したライフサイエンスについての教育・研究を行う。
本講座の主な研究課題は,生体における天然生理活性物質及び栄養化学成分の機能解析,未利用生物資源の高度利用に関する研究,植物の低温適応能と膜脂質との関連性の解明並びに低温抵抗性植物の分子育種への応用,食品の機能性,特に抗酸化能,ラジカル消去能,抗血小板作用の解析と応用,動物・植物・微生物のスフィンゴ脂質が担う生物機能の解析などである。

■応用分子生物学

分子生物学の基礎的な理論を深く理解しつつ,遺伝子工学を中核としたバイオテクノロジーを実学的に利用すること,すなわち食糧あるいは有用資源の有効利用に発展させうるような微生物や農作物の育種や医療技術を確立することを主眼に教育・研究を行う。
本講座の主な研究課題は,生理活性物質の構造-活性相関探索法に関する生物有機化学的研究,好冷菌の生化学的・分子生物学的研究,高等植物の体細胞胚形成系を用いた分化の分子生物学及び形態学的研究,窒素固定菌を用いた微生物-植物相互作用機構及びその有効利用に関する分子生物学的研究などである。

■生物資源利用学

牛乳及び乳製品,食肉製品や農産物を合理的に加工・保蔵するための基礎となる畜産食品保蔵学,酪農食品科学,食品工学,畜産食品生化学,品質管理及び食品機能化学などの理論と応用に関する高度な教育と研究を行う。
本講座の主な研究課題は,食肉の熟成中における理化学的性状,筋肉タンパク質の死後の変化,乳業用乳酸菌の産生する生理活性物質,乳中の糖質の化学構造・生物機能並びに生合成,原料牛乳の理化学的及び微生物学的品質と加工特性,澱粉の物理化学特性及び馬鈴薯の低温増糖機構に関する研究などである。

 

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