放射性同位元素実験室
近年,アイソトープを使用する研究は飛躍的に増え,自然科学系のあらゆる分野に広がっております。なかでもラジオアイソトープから出される放射線によって,物質の所在や動きを追跡するトレーサーとしての利用は自然科学領域の研究には欠かせない方法となり,生命現象の解明とその応用に重要な貢献をもたらしています。
本学の放射性同位元素実験室は,昭和50年科学技術庁の申請承認を受けて,農産化学分析室棟の一室からスタートし,その後昭和60年6月家畜病院の南側に新設されました。本実験室は,ラジオアイソトープを使用した教育,研究を行うとともに,ラジオアイソトープの安全管理や教育実習の機能を備えた学内共同利用施設であります。
実験室内は管理室,アイソトープ貯蔵室,廃棄物保管室,有機廃液焼却室の他に,放射線核種及び研究内容によって使い分けするγ線実験室,β線実験室,高密度実験室,生物実験室,無菌室,動物飼育室,恒温恒湿室,冷凍室,暗室に分かれていて,利用者の多様な要求を満足させるように設計されています。また,安全防御機器としてハンドフットクロスモニターと各種のサーベイメーターを,放射線量の測定用として液体シンチレーションカウンター,ガンマカウンター等の機器が設置されています。
放射性同位元素実験室は,ラジオアイソトープに関する研究教育を放射線安全委員会の管理のもとに推進し,本実験室での研究成果は自然科学領域の発展に大きく貢献し,社会的にも広く利用されています。

