帯広畜産大学

帯広畜産大学の紹介

帯広畜産大学の機能強化

     現代社会において農学分野が直面する課題は三つの局面が複合しています。第一の局面は、食中毒、人獣共通感染症、食品偽装等の「食の安全」を脅かす諸問題が、農場から食卓に至る様々な負の要因の組み合わせによって引き起こされ、農学の特定分野の専門性のみでは根本的解決が困難になっています。また第二の局面は、世界人口増加に伴う食料確保、国境を越えて移動する食品等の安全確保、越境性動物感染症の制圧、エネルギー・環境への配慮等、農学系人材の担う課題が世界各国で協調して取り組むべき地球規模課題にまで拡大していることです。さらに第三の局面は、国際市場の交易拡大、食と農のグローバル化を背景に、国際展開を図る食品関連企業等の国際安全基準の遵守や行政の検疫体制の強化が求められ、食の安全安心対策を行使できる人材育成が急務となっていることです。これらの課題に対応するため、帯広畜産大学は我が国唯一の国立農学系単科大学として、農場から食卓までに至る一連の教育研究環境を備え、獣医・農畜産融合の視点と世界動向・国際基準を見据えた取り組みにより、農学の幅広い知識・技術と国際通用力を持つ人材育成に努めてきました。
     現在の国立大学は、各大学の強み・特色を最大限に生かし、自ら改善・発展する仕組みを構築することにより、持続的な競争力を持ち、高い付加価値を生み出す大学となるよう期待が寄せられています。帯広畜産大学は、平成25年に文部科学省が国立大学の機能強化を進めるために実施した「ミッションの再定義」における強み・特色・社会的役割に基づき、以下の3つの戦略を中核とする機能強化事業「食と動物の国際教育研究拠点の形成」を第3期中期目標計画期間において推進し、グローバル社会の要請に即した農学系人材を育成します。


    1.世界トップレベル大学等との国際共同研究及び教育交流の推進
    平成27年4月に設置した「グローバルアグロメディシン研究センター」において、米国コーネル大学及び米国ウィスコンシン大学等から研究グループを招聘し、獣医・農畜産分野の国際共同研究、招聘外国人教員の学生教育への参加、米国大学で実践される特色ある教育プログラムの導入を推進します。「グローバルアグロメディシン(Global Agromedicine)」は、「食に関わる世界の諸問題の解決に資する研究を推進し、地球上の人・農作物・野生生物・環境を総合的に守る」と定義しています。

     2.国際安全基準適応の実習環境による人材育成の推進
    平成26年3月に日本の大学で初めて世界最高水準の食品安全マネジメントシステム認証(FSSC22000)を取得した畜産フィールド科学センターに加えて、他の学内施設における国際安全基準認証取得を推進し、世界でも例を見ない国際安全基準適合の実習教育施設群を構築します。また、大学院畜産学研究科において「食品安全マネジメント教育プログラム」を設置し、認証取得施設の利用と実務家教員によるスペシャリスト養成教育を実施します。

     3.企業等社会のニーズに即した共同研究・人材育成の推進
    日本の食料基地である北海道十勝地方の試験研究機関、農業関連団体、食関連企業等との豊富な共同研究実績を活かし、地域連携推進センターにおいて、平成25年度に設置したインキュベーションオフィスに入居する食関連企業を増加させて実践的共同研究を推進するとともに、実務家教員による講義・実習、教育研究コーディネーターによる共同研究を通じた進路指導の強化を図ります。


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